デイリーマーケットコメントー円安の流れ加速、株価はリリーフラリー

投稿日: 2022年10月18日20時14分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog
  • ドル円が32年ぶり安値を更新し、円安危機が深刻化
  • 英財務相による予算案変更で、ポンド回復
  • 米大手銀行の強い予算結果で米株式市場は回復

円安加速

本日は、円安が一段と加速しました。ドル/円は30年以上ぶり安値を更新し、日財務相は投機による過度な変動は容認できないと発言しました。

FRBを始めとする世界の中央銀行の利上げの流れ加わらない姿勢を日銀が明確にする中、金利差拡大が円安の主要因となっています。金利差拡大、及び世界的な物価高での財政黒字減少を受けて、円は安全資産としての地位を失いつつあります。

為替介入の可能性への関心も薄れつつあります。金利差拡大が解消されない限り、為替介入の効果は限定的と市場では見なされているようです。しかしながら、日本政府がドル/円の150円台達成の阻止に向けて動く可能性があるでしょう。前回の為替介入後の動きから判断しますと、為替介入は150円台突破を遅らせるに過ぎないでしょう。

金曜日に発表される日9月消費者物価指数は、日銀の方針変更観測を上昇させた場合、円相場転換のチャンスとなるでしょう。日銀の方針が維持される見通しの場合は、円安の流れが継続するでしょう。

市場の混乱収束でポンド回復

ハント新財務相が前財務相の予算案の殆どを変更した後、英市場は大きく回復し、表面上は安定を取り戻したようです。ハント新財務相は、先月に発表された減税案を撤回し、法人税引き上げ案を復活させました。

英予算案変更を受けて、英国債利回りは低下し、今月後半に予定されている債券売却をイングランド銀行が先延ばしする可能性も市場ムード改善に繋がりました。しかしながら、国債利回りの下落幅は限定的だった為、今後市場が再び不安定となる余地があります。

英政府とイングランド銀行の市場の回復に向けて動く中、昨日のポンドは対主要通貨で上昇しました。予算案による混乱が収束し、ポンドは市場のリスクムードを再び反映する模様です。したがって、市場の不透明感は継続するでしょう。

株価上昇、NZドルも指標結果で上昇

米株価は予想外に上昇しました。ハイテク銘柄中心のナスダック指数は3.5%上昇し、米主要株価先物指数は一段の上昇を示しています。米株価上昇要因として、英債券市場の混乱収束への安心感、及び米企業決算の好調な結果となる見通しが考えられます。

しかしながら、米株価上昇の継続は難しいでしょう。バリュエーションは、翌年の米企業決算の悪化しリスクをまだ反映していません。米国債利回りが高水準で推移していることも、株価上昇を阻止する要因となっています。

第3四半期GDPの強い結果は利上げ観測に繋がり、NZドルを押し上げました。NZドルを押し上げる主要因は、中国経済ですが、中国経済は鈍化しつつあります。

現在開催中の共産党大会への影響を考慮し、中国政府がGDP発表を延期しています。更に、中国政府は、人民元の値下がり阻止を政府銀行に指示し、企業に自社株の増加させることを支持しており、中国経済減速の兆しが浮き彫りになりつつあります。