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為替介入
一段の円安を阻止する為、日銀が為替介入を再度実施したようです。先週に続き、本日も円が急騰しました。急激な動きは、日銀の介入があったことを示しています。
ドル/円は殆どの下げ幅を回復した為、今回の為替介入の効果も薄かったようです。急激な為替変動により一部の投機家が市場を去る一方で、円安の主要因となる金利差拡大は健在です。
単独の為替介入は、円安の一時的な阻止に繋がっても、相場転換には繋がりません。最初の為替介入の2週間後に、ドル/円は最高値を更新しました。金利差拡大の継続を鑑みますと、今回も同様の動きが予測されます。
今週金曜日には、市場の関心は日銀に向けられます。インフレは3%まで上昇しているものの、賃金上昇、及びインフレ見通しは横ばいとなっています。そのため、国内の物価上昇圧力は引き続き脆弱との見方が広がっています。先週の日銀による上限維持の為の10年債の無制限での買い入れに加え、政策転換の公算は低いでしょう。円相場は、引き続き海外の国債利回りの影響を受けるため、全体的な見通し悪化は継続しています。
ポンド急騰、株価上昇
英国では、政局が市場の最大の関心を集めています。ジョンソン前首相による保守党の党首選への不出馬表明を受けて、スナク元財務相が最有力候補になりました。スナク元財務相が新首相となる可能性が大きくなり、ポンドを押し上げました。財政規律復活への期待により、今週のポンドは大きく上昇してのスタートとなりました。
スナク元財務相は、公共財政を補う為の増税を計画する一方で、一時解雇計画を延長し、安定した経済刺激策を明らかにしています。
スナク元財務相が次期首相となることが、早くも本日に確定する可能性があります。この場合、ポンド相場は予算案ではなく、今まで通り、金融政策と世界のリスクムードによって動くようになるでしょう。
欧州で発表された経済指標結果は、景気後退リスクを浮き彫りにしました。需要急落を受けて、企業は慎重姿勢となり、ユーロ圏経済は減速見通しが鮮明になっています。ポジティブな側面は、欧州の天然ガス価格は最近は急落していることです。したがって、景気後退は市場予想程には悪化しない可能性があります。今週木曜日のECB政策会合でタカ派的見解が示された場合、ユーロのリリーフラリーの余地があるでしょう。
米株価上昇、中国株価下落
先週金曜日、米利上げ方針転換を巡る憶測が米株価を再び押し上げます。FRBが12月に利上げペースを落とす可能性が報じられ、米株価は2.4%上昇しました。サンフランシスコ連銀総裁が政策金利の5%越えの公算は低いとの見解を示したことも、米株価上昇の追い風となりました。
総じて、株式市場の見通し悪化に変化はありません。最近の国債利回り急騰を受けて、市場の資金が安全資産に流れる為、リスク資産上昇は継続しないでしょう。米経済指標結果が景気減速を浮き彫りにする中、バリュエーションは依然と高水準で推移し、四半期決算結果が下方修正される公算が大きくなっています。
中国では、習近平国家主席の異例の3期目続投が明らかとなり、本日の中国株式市場は急落しました。習近平国家主席は自らの側近を昇格させ、経済、規制、及び地政学リスクへの警戒は継続するでしょう。第3四半期GDPが堅調な結果となったものの、失業率上昇は中国が直面する不動産業界危機を浮き彫りにしています。