デイリーマーケットコメントー本日米インフレ予測目安となる米CPI指数発表

投稿日: 2022年12月13日19時33分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog

・本日のCPI発表を控え米ドル下落
・株式市場は楽観姿勢と慎重さのバランス
・日本円は日銀短観予測を前に下落

本日の米CPI発表に注目

本日は米消費者物価指数(CPI)の発表が控えています。この指数は世界経済を予測する上で重要なデータとなります。11月のインフレ率は、前年比7.7%上昇から7.3%に低下すると予測されています。

このインフレ率減速は、主にエネルギー費の価格下落及び需要低下に対する企業の大幅な割引セールに起因しています。CPIの3分の一を占める賃料については、昨年の住宅価格上昇に追いつく形で上昇しているため、他のカテゴリーの減速を帳消しにする可能性があります。

CPI指標が予想外の結果でない限り、明日の米政策金利発表に大きな影響はないでしょうが、FRBパウエル議長の記者会見のトーンが変わる可能性はあります。前回の政策決定以降の経済指標の回復力と金融環境の緩和は、インフレ抑制を優先するFRBには逆効果であるため、パウエル議長は明日の記者会見でタカ派に徹するかもしれません。

米ドルの見通しは大きな変動は見られず、今のところ横ばい推移です。インフレは減速しつつあり、FRB利上げ鈍化の可能性が高いですが、世界の主要経済はアメリカ経済よりも悪い状態にあるため、米ドルの弱気トレンドには向かないでしょう。投資家が米ドル以外の他通貨を魅力的な投資先と考慮するようになるまで、米ドルの崩壊はないでしょう。

米株価続伸

今週、米株価は上昇しています。S&P 500は1.4%上昇しましたが、内訳はそれほど楽観的とはいえません。

今回の株価上昇は、予想外にボラティリティ及び米国債利回りの上昇を伴いました。米CPI及び米金利発表が売りを引き起こすと懸念されていますが、株を売るよりもそのリスクをヘッジに託す方を好んでいるようで、前回のインフレ減速を示すCPI発表後の株価高騰のチャンスを見逃すまいと考えてもいるようです。

株式市場は今のところ、楽観姿勢と慎重さの微妙なバランスが見られます。投資家はひそかにヘッジに頼ろうとしつつ、全てのベースをカバーして株価上昇のチャンスを伺っているようです。これは株価の不透明な見通しを反映していると言えるでしょう。

しかし株価は、上振れリスクよりも下振れリスクの方が大きいでしょう。バリュエーションは過去の基準から言っても、依然としてかなり割高です。先行指標は経済の急速な減速を示唆し、FRB金利引締めの影響に時間差がでるため、来年の収益予測はマイナス修正に影響を受けやすいでしょう。

円下落も見通し改善

昨日の利回り回復は米ドル上昇にはつながりませんでしたが、円安になりました。日銀の四半期短観調査など、12月の日銀政策決定前最後となる重要な指標の発表が控えています

ここ最近の日本のインフレ加速にもかかわらず、今月日銀は金融引き占めに向かう可能性は低いです。それは賃金上昇がインフレ加速に追いついておらず、日本経済が第3四半期に縮小したためです。しかし、来年4月の黒田総裁の任期の終了に伴い、日銀は政策を調整する可能性があります。

そのため、円の反転は来年以降となるでしょう。世界的な景気後退リスクの中、他の主要中銀が金融引き締めを行うように、日銀も政策の小規模な引締めを実施するようです。