デイリーマーケットコメントー米インフレ減速で米ドル下落、本日FRB金利発表

投稿日: 2022年12月14日20時22分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog

・米インフレ減速で米ドル下落、米株価は急騰
・本日FRB金利発表、金利予測とパウエル議長の発言に注目
・米国債利回り低下で日本円とゴールド上昇

米インフレ減速で安堵感広がる

昨日、米消費者物価指数(CPI)が発表され、再度米インフレ減速が確認されました。これで、インフレ抑制のために、FRBの大幅な利上げはないと市場は判断し、世界市場に安堵感が広がりました。

11月の米CPIは前年比で7.1%上昇しました。予想は7.3%でした。エネルギー費、航空運賃、中古車及び衣料品の分野で価格は低下し、インフレ圧力の改善を先導しました。これによって、購買力に欠ける消費者にいくらかの安心感を与えました。

心配された家賃や食費までその上昇は減速しており、ディスインフレの進行を裏付けました。しかし、FRBが目標とするインフレ2%まで達するまでの時間は不透明です。労働市場が非常に緊迫しているため、FRBには1970年代のインフレ再燃への警戒感もあります。

米ドル下落、本日米金利政策発表

為替市場では、昨日米ドルが下落しました。市場は現在ターミナルレートを再調整し、4.8%は超えないと推測しています。米ドルは日本円及び豪ドルに対して最も下落しました。日本円は利回り格差の縮小、豪ドルは株式市場の恩恵を受けました。

本日は、米政策金利発表が予定されています。市場は0.5%利上げで一致していて、「ドットプロット」の更新予測及びFRBパウエル議長の発言に注目が集まります。

本日のFRB会合後、パウエル議長が記者会見で、インフレ鈍化を認識し、将来的に過度の引き締めが経済成長のリスクにつながると強調する場合、米ドル安、米株価上昇が期待されます。

一方、金融環境は実質的に緩和しており、米国債利回りの低下、米株価上昇によって、インフレが来年再発するリスクも増幅します。そのためパウエル議長は、賃金上昇がインフレ上昇に伴っていないため、早期の金利引締め緩和が及ぼす悪影響を考慮して、インフレ減速を控えめに扱うかもしれません。

いずれにせよ、米ドルの見通しは中立的です。FRBの軟化姿勢は米ドルにはマイナスに働きますが、世界で景気後退リスクが高まる中、米ドルが完全に弱気トレンドへ反転する可能性は低いでしょう。

米株価及びゴールド価格急騰

米インフレ減速のニュースを受けて、米株価は高騰しました。市場は、FRBの来年度への軟化姿勢を予期し、米経済が難題であるソフトランディングを達成するとの新たな期待を誘いました。しかし、この収益もセッションが進むにつれ減速し、市場は今週の各国の中銀金利政策決定による混乱を前に、帳簿保護のため利益確定に動きました。

昨日、ゴールド価格は、ドル換算と米国債利回り低下により、今年6月以来の最高値まで更新しました。ゴールドは年間を通じて1%減少ですが、顕著な金利上昇とその他資産の急激な損失を考慮すると、これは非常に有望な兆候であるでしょう。

本日の米金利政策発表後、今週はECB、イングランド中銀及びスイス中銀の政策金利発表が続きます。