デイリーマーケットコメントータカ派FRBに市場は懐疑的、ECBと英中銀本日金利発表

投稿日: 2022年12月15日19時54分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog

・FRB予想中央値5%以上に修正も米ドル上昇とならず
・市場はFRB発言に懐疑的、株価やや下落
・本日、ECB、英中銀およびスイス中銀の政策金利発表

FRB経済予測に市場は懐疑的

昨日、FRBは政策金利を予想通り0.5%利上げしました。更新された経済予測では、来年の失業率とコアインフレ率の更なる上方修正、及びほぼ停滞速度でのGDP成長率への調整と、見通しは暗いものとなりました。米経済は全体的に悪化しています。

改正されたドットプロットでは、19人中17人のFRBメンバーが、来年末に5.0%以上の利上げ達成を予測しています。FRBパウエル議長は、緊迫する労働市場を強調し、賃金上昇及び潜在的なサービスインフレに対して強固な態度で対応する必要性を説きました。この発言は大幅利上げを支持するタカ派姿勢を正当化した形です。

このタカ派発言に関わらず、米ドルは下落で取引を終え、株価はほぼ下落なしで、米国債利回りもほぼ変動なしとなり、市場はFRBの決定に懐疑的に見えます。

この市場の反応から、FRBは来年自らの金利政策に背くと考えているのか、FRBの予測は単に経済環境引き締めの戦略であり、信頼性に欠けると判断したようです。

米ドル、米株価はFRB発表に遅れて反応

今朝、米ドルは若干上昇しましたが、米国債利回りは上昇していません。本日のECBと英中銀の政策金利発表前に、市場はポジションを調整しているのかもしれません。
今週の米インフレ指数及びFRB利上げ決定に例示されるように、米ドルは堅調な展開よりも軟調な展開に影響を受けやすいようです。このダイナミクスは、ここ数週間でドル買いがいかに増幅しているかに反映しています。

米株価はFRBの決定に遅れて反応したようです。昨日S&P500 は0.6%のみの下落で終了し、本日先物は始値が約1%の損失を示しています。本日は、中国からの残念なデータ以外、明白な引き金はありません。

ECB、英中銀およびスイス中銀、本日金利発表

スイス中銀は本日0.5%の利上げを発表しました。世界の中銀による大幅利上げが期待されていたため、これはやや期待外れの結果で、スイスフランは若干下落しました。

イングランド中銀も本日0.5%の利上げが予想されています。0.75%の利上げは30%の可能性です。英インフレーションは依然として高騰しており、英中銀はすでに来年度の景気後退を予想し、企業調査もこれを現実的と示唆しており、大幅な利上げを行う段階ではないでしょう。英中銀による小幅な利上げと慎重なメッセージは、ポンドが多少下落する可能性があります。

ECBも本日金利発表です。英中銀同様、0.5%の利上げが予想されていますが、それ以上の利上げも30%可能性があります。エネルギー費の下落及びユーロの景気後退リスクの中、0.75%の利上げは現実的とは言えないでしょう。

ECBによる0.5%の利上げも、ユーロ圏には初めは打撃となり、ユーロが下落し続けるかはECBの来年のバランスシート削減計画の発表によるでしょう。もし発表する場合、ユーロは初期の損失を補填し、上昇に向かう可能性があります。

経済指標では、本日の米小売売上高の発表に注目が集まります。