デイリーマーケットコメントー米景気後退への懸念から米株価安定、米ドル安へ

投稿日: 2022年12月19日20時20分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog

・脆弱な米PMI指数で景気後退への懸念広がり、米ドル下落
・市場の米利上げ期待減速により米株価安定か
・中国コロナ感染者上昇で中国株価下落
・日銀の政策転換への憶測高まる

脆弱な米PMI指標でドットプロットに疑念か

クリスマス休暇を控えた今週はトレード量が少なくなることが予想され、本日楽観ムードで取引が始まりました。市場は頑なにFRBのタカ派姿勢を躊躇していますが、景気後退への警戒サインには敏感なようです。先週金曜日に発表された米PMI指数及びユーロ圏のPMI指数はともに50を下回り、世界経済の景気後退を浮き彫りにしました。ユーロ圏は若干改善が見られたものの、市場に安堵感を与えるほどではありませんでした。

経済見通しの悪化と物価圧力の緩和示唆より、市場は先週のFRB発表よりも下回るターミナルレートを織り込みました。

債券市場は、ここ数週間非常に不安定でしたが、米国債利回りは横ばい推移が続いています。米国以外の利回りが上昇したため、米ドルは主要他外貨に対して下落しました。

今もところ、米ドル及び米利回りともに、先週のFRBパウエル議長発言への反応は限定的です。市場は米金利政策の維持に半信半疑で、FRB予測以上に米経済の減速を信じていることを示唆しています。

米ドルは特にユーロに対して下落しました。ユーロはECBのタカ派発言を背景に、ユーロ圏での利回り上昇の恩恵を受けました。

明日、日銀の金利政策発表

米ドルは対円で復活し、1ドル134円台で底をついた後上昇しています。しかし、日銀がその超緩和政策からの脱却を計画しているため、ドル円の状況は変わるかもしれません。

日銀は明日の金利政策発表でその金融政策を据え置く公算が高いです。しかし、日銀は利回りをゼロ近辺に固定したイールドカーブ・コントロール政策の来年度の見直しを示唆しています。

日銀が明日の発表で明確なヒントを示すかは未定ですが、インフレ対策に強固な姿勢を示した場合、日本円は上昇する可能性があるでしょう。

サンタラリーとなるか?

本日、米および欧州の株式市場はいわゆる「サンタラリー」と称されるクリスマス前の最後の入札の可能性になりつつあります。しかし、先週水曜日以来、米株価は3セッション連続で下落しており、本日はその後の単なる修正で終わる可能性もあります。

市場は今週のFRB高官の発言を材料視し、今週金曜日の米個人消費支出物価指数(PCE)に注目するでしょう。

アジアでは、中国の主要都市でのコロナ感染者拡大により、供給への懸念が高まりました。また、コロナ政策を一部緩和したばかりの北京の対応にも警戒感が高まっています。

中国ではコロナでの死者がレポートされていますが、中国政府としては経済回復に焦点を置いているようです。中国の主導者たちは、2日間にわたる年次経済会議において、消費と投資の促進に力を入れる方針を固めました。しかし、この刺激案に関する前向きなレポートも、中国内の株価上昇にはつながらず、ベンチマークであるCSI300指数は本日1.5%下落で取引を終了しました。