XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App Racing Bulls F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら
• アトランタ連銀総裁と豪中銀のタカ派姿勢で株式市場は下落
• 豪中銀0.25%利上げで豪ドル上昇
• 国内賃金上昇を受けて円安、バイデン大統領のスピーチ前にゴールド堅調推移

FRBパウエル議長発言を前に株式市場の上昇は限定的
本日の取引はやや安定で始まり、一部の株式市場は堅調に推移しています。しかし、米ドルの復活は勢いを失っているようです。先週金曜日の米非農業部門雇用者数の予想以上の上昇で株の売りが進み、米国債を除いて世界的に利回りが上昇し続けたため、債券市場は苦戦しているようです。先週末の米雇用統計とISM サービス業PMI数値により、先週米10年債利回りは、一か月ぶりの高水準である3.6550%に達しましたが、本日はやや下落しています。
堅調な米経済指標を受けて、FRBの利上げ停止観測は低下しました。昨日、アトランタ連銀ボスティック総裁は、最新のドットプロットの予測以上での最終レートと0.5%の利上げの可能性を示唆しました。この発言により、米国債利回りの引き下げは、より困難になったと言えます。今週の米財務省による計960億ドルの国債入札予定で需要が増す中、債券売りの傾向は、自然な修正である可能性があります。
本日、ワシントンのエコノミック・クラブにて、FRBパウエル議長による発言が控えており、より多くの株の売りにつながるかもしれません。
米株式市場は、S&P500指数が二日連続で下落し、ハイテク株の多いナスダックも低調に推移しています。FRBメンバーによるタカ派発言は、依然パニックを引き起こしかねない材料でしたが、今回の反応は落ち着いたものでした。
先週の政策会合後の会見でパウエル議長が、市場の引き締めサイクル終焉期待に異論を唱えなかったことで、市場は本日も同じような発言を期待するかもしれません。また、今週は企業の収益報告も一段落しており、市場のトーンを設定するためにもこの発言に注目が集まります。
豪中銀タカ派姿勢で豪ドル上昇
為替市場では、アジアセッションで、ドル指数が一か月ぶりの高値を更新しましたが、その後上昇は緩和しました。一方、ユーロとポンドは前向きな勢いを失って下落しています。
昨日豪中銀が9回連続で利上げを実施したため、豪ドルは本日急騰し、対米ドルで0.69ドルレベルで取引されています。豪中銀は、予想通り0.25%の利上げを実施し、今後の利上げの可能性も示唆しました。
豪中銀にとっては、インフレ予測が楽観的であった可能性があり、インフレとの闘いが長期戦であることを認識した形となりました。
また、カナダドルも金利差の不利にも関わらず、本日上昇しているため、市場は先日のカナダ中銀による利上げ停止に懐疑的になっているかもしれません。
日本円は賃金上昇で円安、ゴールドはパウエル議長とバイデン大統領の発言に注目
日本円は本日、米ドルに対して132円を超えて上昇しています。これは、雨宮副総裁が日銀の次期総裁に打診されたとの報道による昨日の損失の一部を補填しています。
しかし、12月の国内賃金が前年比4.8%と、1997年以来の速さで伸びたとのデータから、次期日銀総裁候補の報道は、それほど影響はないかもしれません。
この春闘を控えての賃金加速により、日銀による4月以降の金融刺激策の発表に期待が高まります。
コモディティーでは、米ドルの堅調な推移と米中間の緊張緩和にも関わらず、ゴールドが上昇しています。米国上空での中国のスパイ気球追撃の後、バイデン大統領は両国間の関係への懸念には「変化しない」と述べました。
バイデン大統領は本日の会見で、中国およびロシアに言及すると見られています。しかし、ゴールドの価格に関しては、FRBパウエル議長の発言が重視されるでしょう。