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・米中会談再開、合意達成への可能性高まる
・米株価指数はまちまち、S&P500は最高値に近づく
・軟調な英雇用統計でポンド下落
・ゴールドは横ばい、 シルバーは強気の勢い維持か
米中会談続く
ロンドンでの米中会談が継続する中、 米ドルはリスクオンの流れから恩恵を受けようと試みています。ルトニック商務長官によると、会談の初日は「順調」だったようですが、2日目は、テクノロジーやレアアースといったデリケートな問題に踏み込むことから、昨日のようにはいかないかもしれません。レアアースに関しては、特に5月下旬に交渉が決裂した一因でもあり、トランプ大統領と習国家主席の間で会談を再開するようになったきっかけとなりました。
一方で、米政権はカナダと日本との貿易交渉も続けており、多忙のようです。カナダのカーニー首相は、今年の国防費をGDPの2%まで増額すると発表し、これはトランプ大統領からの強い要求でもあることから、米国とカナダとの間で、合意が間近に迫っていることが示唆されています。
同様に、石破首相は、6月15日にカナダで開催されるG7サミットにて、トランプ大統領と非公開で会談する予定です。日本からの代表が再び米国を訪れる準備する中、石破首相とトランプ大統領が、およそ2か月近くも話し合っている貿易協定の最後の仕上げをまとめる可能性があります。
S&P500とナスダック100は最高値に近づく
昨日の米株価はまちまちとなる中、リスク選好度は、明らかに米国と主要貿易相手国との交渉の結果次第となります。しかし、株価市場の全体的なセンチメントはポジティブで、S&P500とナスダック100は、ともに2月下旬以来の高水準に達しました。
S&P500とナスダック100は、関税によって引き起こされた調整分を実質的に帳消しとし、現在S&P500は6,147ポイント、ナスダック100は22,236ポイントと、それぞれ最高値から2%ほど下回る水準で推移しています。しかし、より伝統的なNYダウ工業株平均指数は、最高値から5%も下回っているため、従来の経済は依然として苦戦していることを示唆している可能性があります。
今週の米経済データに注目
ウォルマートのCFOが、個人消費は「ほぼ一貫している」と述べたことで、消費者の購買意欲が大幅に減速していることへの懸念が若干緩和し、市場の焦点は徐々に明日の米消費者物価(CPI)指数に移行しています。
先週のまちまちとなった米雇用統計が、米経済の今後の見通しについての明確なメッセージを届けることができなかったため、米インフレデータがさらに注目されています。エコノミストらは、米CPI指数の総合指数とコア指数ともに小幅加速を予想しており、来週のFOMC会合の決定を確固とする可能性があります。
特に、市場は現在、年内に合計で0.46%相当の利下げを織り込んでおり、3月のドットプロットで示された年内にあと2回の0.25%の利下げとほぼ一致します。 また、主要な投資会社も年内の利下げ観測を縮小し始めており、市場の利下げ観測に段々と近づいています。
米財務省が今週、3年債、10年債、30年債の入札を予定しており、米国の予算案が上院で議論される中、特に30年物の入札が長期国債への需要を試すことになりそうです。
軟調な英労働市場でポンド下落、シルバー急騰で脚光集める
本日、英小売協会(BRC)による英小売売上高が低調となったことを受けて、失業保険申請件数が昨年7月以来の高水準まで上昇するなど、英労働市場がやや軟調となり、ポンドは若干売られています。来週のイングランド銀行による金利政策会合での利下げの確率に変化はありませんが、市場は8月7日の政策会合に焦点を置いています。
さらに、シルバーが注目を集めており、たったの6セッションで約11%も上昇しています。ゴールドは同時期に大幅な上昇とはなりませんでした。シルバーについては、現在36.40ドルで取引されており、ソーシャルメディアは強気チャートで賑わっています。テクニカル面では、シルバーの強気傾向が長続きするかは、今後数セッションが重要となります。