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・明日のFOMC会合を前に、米ドルと米国債利回りは下落
・トランプ大統領はFRB議長に想定以上の大幅利下げ要求
・英雇用統計発表後ポンド上昇、日銀利上げ観測高まり円高
・S&P500とナスダック、ゴールドは最高値更新

トランプ大統領はFRB議長に想定以上の利下げ要求
昨日の米ドルは全ての主要通貨に対して下落し、明日のFOMC会合では、長い間の金利据え置き期間を経て、FRBが利下げサイクルが再開するとの市場の思惑から、本日も下落幅を拡大しました。
国債利回りも低下しており、トランプ大統領が新たにFRBに対して大幅利下げを要求したことがこのドル安の背景にある可能性が示唆されています。しかし、トランプ大統領はFRBパウエル議長に対して、想定以上の大幅な利下げをするように要求ものの、FF先物は明日の会合では0.50%の利下げ確率は低いことを示唆しています。
FRBは市場のハト派期待に応えるか
明日の会合での0.25%の利下げの確率は97%と予想されていますが、0.50%の利下げの確率はわずか3%にすぎません。年内の合計利下げ幅は0.67%となり、市場は年末までにあと3回、つまり残りのFOMC会合全てで利下げを決定する可能性が高いと見ていることになります。
昨日、明日の会合前にクック理事を解任するとのトランプ大統領の要求が米連邦高裁がによって却下され、また、大統領経済諮問委員会の委員長であるミラン氏を上院がFRB理事として承認したことも注目すべきことでしょう。
この結果、明日のFOMC会合は実際ハト派寄りとなるかもしれませんが、FRBによる新しい金利経路予測が市場の予想と一致するかはまた別の問題となるでしょう。結局のところ、前回6月のドットプロットは年内に0.50%の合計利下げ幅が示唆されていましたが、7名のメンバーが借入コストを維持することに賛成票を投じました。したがって、市場の利下げへの期待に応えるとなると大きな転換となります。
英雇用統計で英中銀は金利据え置き、日銀は年内での利上げか
本日のポンドはドル安から恩恵を受けて上昇しましたが、おそらく、本日の英雇用者数が予想以上に増加し、失業率が4.7%と横ばいとなったことからも上昇しました。
この英雇用統計の結果から、イングランド銀行は木曜日の金利政策会合にて金利を据え置く可能性が高くなり、おそらく年末まで現状維持となるでしょう。そうはいっても、この決定を軽視はできません。金融政策委員の中で1名または2名でも利下げに賛成する場合、利下げ観測が前倒しとなる可能性があり、その結果ポンドの圧力となるかもしれないため、投資家は投票結果に注目することになるでしょう。市場は現在、来年3月での0.25%の追加利下げをほぼ完全に織り込んでいます。
本日、日本円が最も上昇しており、日銀が今年中に追加利上げを行う確率が約60%に回復したことも一因のようです。石破首相の辞任によって、後任の首相がマイナスの財政・金融政策の支持することへの懸念が生じましたが、先週、政情混乱にもかかわらず、日銀は年内での利上げは可能かもしれないとの見解を維持しているとの報道がありました。さらに、行天元財務官がロイターとのインタビューで、日銀は円安が長引くことで、インフレ加速のリスクとなることに注意すべきだと述べました。
米株価とゴールドは最高値更新
昨日の米株価指数は、主要3指数全てが上昇し、S&P500とナスダックは最高値を更新しました。FRBが緩和政策に着手するとの期待で、市場は借入コスト低下の見通しを歓迎しました。しかし、明日のFOMC会合にて、FRBは市場が期待するほどハト派とはならないと見られる場合、株価が反落するリスクもあります。
ドル安と米国債利回りの低下によって、ゴールド保有の機会リスクが低下したことから、ゴールドもまた最高値を更新した。