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・リスク選好度に打撃、米ドル上昇に勢い
・投資家が流動性保持を選択も、不思議とゴールドは下落、米国債利回りは上昇
・イランでの軍事行動が長引くことに懸念で欧州株下落
・本日はFRBメンバーの発言に注目も原油価格の動きに注目集まる

市場の緊張感続く
昨日のリスク市場は、地政学リスクによる当初のリスクオフ反応を克服しようと試みたものの、勢いは依然としてネガティブで極めて不安定のままでした。トランプ大統領は現在の作戦が4週間から5週間以上続くだろうと言及し、ネタニヤフ首相も「イランへの行動はしばらく継続するかもしれない」と述べたことで、米国とイスラエルによる合同作戦が迅速に終了することへの予測は確認されていません。
この状況は、ある程度投資家が提起する紛争期間への大きな問題の答えとなっています。2025年6月中旬に起こった出来事が繰り返されることがリスク資産への投資家にとっては最適なシナリオであるものの、実際の最優先目標であるイラン政権の交代と核保有の排除となる場合、現在のイラン政権が来週中にでも崩壊して、新政権に道を開かない限り、現在の敵対行為が多くが望む以上に長引く可能性があるでしょう。
その結果、エコノミストは原油価格の急騰を主因とする実際の経済へのダメージと、最も厳しい市場環境下でのさらなる原油価格の上昇の可能性についての推測を始めています。現時点では、WTI原油先物は昨日の下落圧力に反応して、73ドルを超えた水準で取引されています。75ドルを超えて上昇する場合は、前回のイスラエルとイランの紛争で原油価格急騰となった2025年6月の高値に向けて上昇を維持する可能性があります。
米利下げ観測も影響を受けており、市場は現在年内の合計利下げ幅を0.49%ほどに見込んでおり、2月中旬の合計0.63%から縮小しています。同様に、日銀の利上げ観測については、年内にあとほぼ2回の利上げが織り込まれるなど、若干上方修正されました。
市場の反応に説明つかず
原油価格とホルムズ海峡封鎖の可能性に関する報道に注目が集まる中、欧州株の下落に牽引されて株式市場が赤字となっています。ユーロ圏は外国からの石油とガスの供給に極度に依存しているため、価格急騰がユーロ圏の経済成長の勢いを大きく抑制する可能性があることから、これは典型的な反応といえます。
しかし、ゴールドと米国債利回り、そして米ドルの動きを総合して判断すると複雑な現象となっています。ゴールドは当初5,400ドルに向かって上昇した後下落となり、米10年債が日曜日の低水準から0.16%急上昇して4.09%に達するなど、米国債利回りは上昇しています。多くのアナリストはこの上昇をインフレ加速への恐れに起因しているとしており、ゴールドの持続的な上昇となるばずでしたが、現在ゴールドは下落しており、正反対の現象となっています。
一方で、米ドルは地政学の進展から主に恩恵を受けており、他の主要通貨に対して上昇しています。ユーロ/ドルの200日単純移動平均線(SMAs)が1.1665を下回る場合、現在の広い長方形の下限である1.1475を試す展開となる可能性があります。さらに、昨日スイス国立銀行がおそらく為替介入をした模様で、ユーロ/スイスフランが数十年ぶりの安値から上昇となりました。
投資家が株式とゴールドではなく、米ドルに切り替えるという動きは、流動性の維持の方がもっと安心するのか、それとも、もっと厳しいリスクオフ反応に備えて、米株式市場にもっと安値で参入することも目的としてるのか、との興味深い疑問を生み出します。
ボラティリティトレーダーが、現段階では最も満足しているのかもしれません。全般的に、1カ月のインプライド・ボラティリティが著しく上昇しており、原油価格、ポンド/ドル、そしてDAX40指数のボラティリティは過去30日で最も高い水準まで急騰しています。一方で、ゴールド、シルバー、日経平均株価のボラティリティが最小の上昇幅を更新したことも興味深い現象です。
本日のFRBメンバーによる講演に注目
中東での混乱が続く中、本日は重要な経済データの発表はそれほどありませんが、投資家は明日のHCOBによるユーロ圏のサービス業PMI、重要なADPによる雇用レポート、そしてISMサービス業PMI調査に注目することになります。本日は、FRBのメンバーによる講演も控えており、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁、カンザスシティ連銀シュミッド総裁、そしてミネアポリス連銀カシュカリ総裁による講演が予定されており、特に質疑応答は、地政学リスクによる金融政策への影響が主なトピックとなるでしょう。