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・米国とイランの関係者がパキスタンで会談予定で終結に希望の兆し
・投資家は平和交渉に疑念で原油価格は損失分を相殺して上昇
・さらなる情勢悪化のリスクが高く、米ドルは反発もゴールドは安定
・軟調な景況指数(PMI)がリスクセンチメントの重荷、株価は上昇緩和でまちまち

米国とイランでの会談を巡って期待と混乱
トランプ大統領がイランとの戦争で終結を目指していることをこれまでで最も強く示唆したため、昨日の市場は大きな安堵感が広がり、リリーフラリーが引き起こされました。トランプ大統領は自身のソーシャルメディアにて、イランとの「建設的な話し合い」のため、米軍にイランの発電所とエネルギー施設への攻撃を5日間遅らせることを指示したことを明らかにしました。
しかし、両国間での話し合いが行われ、また合意の意思を示唆したことをイランが否定したため、トランプ大統領の発言を巡って大きな混乱が生じています。さらに、米国が出口戦略を模索するとしても、イスラエルが停戦合意に署名するかどうかについてもまだ疑問が残ります。
しかし、トルコ、エジプト、そしてパキスタンといった仲介国の協力により、米国とイランの間でなんらかの間接的な会話があったことは明らかです。現段階では、今後数日のうちに、ウィトコフ中東特別大使、トランプ大統領の娘婿であるクシュナー氏、そしてヴァンス副大統領がパキスタンの首都であるイスラマバードを訪問して、イランの関係者と会談すると言われており、両国間での話し合いが次の段階に進むことに期待がかかっています。
中東情勢は依然として緊迫で原油価格は安値から反発
一方、イランはイスラエルと湾岸諸国の様々なターゲットへの攻撃を継続しており、ウォールストリートジャーナルが、サウジアラビアとアラブ首長国連邦がイランとの戦争に参加すると報道しています。サウジアラビアは、すでに戦闘に向けて最初の一歩を踏み出しており、米国の空軍基地の一つを利用する許可を得ていると報じられています。
そのため、イラン戦争の緊張緩和の見込みは十分にあるものの、さらに悪化するリスクも依然として非常に高く、多くのトレーダーは慎重な姿勢を維持しています。
紛争の早期終結への疑念により、昨日10%以上下落した原油価格は本日反発しています。ブレント原油は1バレル100ドルを下回りましたが、本日はほぼ2%上昇しており、WTI原油は3%以上反発して91ドルに達成しています。
“TACOトレード“がカムバック
株式市場では、米株価がイランとの戦争終結見込みのニュースを受けた当初に急上昇し、トランプ大統領が関税について昨年Uターンするたびに浮上した「TACOトレード」(関税を脅しに使った後、最終的には怖気づいて方針を撤回したり延期したりすること)を思い起こさせる動きとなりました。しかし、S&P500 が6,651の高値からわずか1.15%上昇して引けるなど、主要指数は全て上昇を維持するのに苦労しました。
米国株先物は、本日ポジティブで開場した後、投資家が一連のニュースの流れの理解に努める中、ヨーロッパセッションにて下落しました。イランの新最高指導者が米政権との話し合いに了承したとの報道もある中、イスラエルの関係者によると、イラン政権が米国の要求に合意する見込みはほぼないと見ているとロイターが報道しています。
平和への進展に向けて、さらに実質的な証拠が提示されるまでは、原油価格は現時点で下落しきった可能性が高いことから、世界のほとんどの主要中銀が利上げを引き続き検討することになり、一方FRBについては、当面の間は金利を据え置くことになりそうです。そのため、おそらくリスクラリーが大幅に上昇する可能性は低いと言えます。
3月のPMIに戦争の影響反映で米ドルが再び小幅上昇
リスク選好が低調な一因には、本日の3月の景況指数(PMI)が軟調であることもあります。原材料のコスト急騰にもかかわらず、欧州各国とイギリスの製造業活動は堅調だったように見えるものの、サービス業は中東紛争から打撃を受けて、欧州とイギリスともに予想よりも成長が鈍化しました。
ユーロは昨日の上昇から1.16ドルを下回る水準まで再び下落し、ポンドは現在1.34ドル付近を試しています。本日13:45(GMT)に発表される米国景況指数(PMI)も注目されるでしょう。
日本の2月のコア消費者物価指数が予想以上に大幅に減速したことを受けて、円が高値から下落しました。植田日銀総裁は本日、「基調的なインフレは徐々に加速すると予想さえる」と改めて述べましたが、短期的には円は主にドルの動きに左右されることになります。
ゴールドは一時的に4,100ドルを下回る
本日の米ドルは主要通貨に対して上昇しており、昨日の損失分の一部を取り戻しています。全体として、米ドルは今月初めに到達した10か月ぶりの高値から徐々に下落しています。
この米ドルの動きから、ゴールドはそれほど恩恵をうけておらず、昨日200日移動平均線に近づく付近となる4,100ドルを一時的に下回りました。本日は若干安定しており、4,430ドル付近で取引されています。