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外国為替市場:先週金曜日の米雇用統計の結果は、市場予想を若干下回ったものの、依然として全体的には好調な結果でした。本日の米ドルインデックスは、約0.2%上昇しました。先週金曜日には、中国の報復関税公表により、リスク逃避先資産の円が対主要通貨で上昇しました。
株式市場: 米中の報復関税にも関わらず、先週金曜日の米株式市場の終値は上昇しました。ダウ工業株30種は0.54%、S&P総合500種は0.46%、ナスダック指数は0.32%上昇しました。
本日の米主要株価先物指数は、僅かながらも上昇してオープンする模様です。
アジア株式市場は、強弱混合の結果となりました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.08%と0.56%下落しました。一方、香港株式市場は0.33%上昇しました。
欧州市場に関しては、英FTSE100を除く主要株価先物指数は上昇してのオープンを示しています。
コモディティ: 先週金曜日の中国による追加関税公表が、原油需要の見通しを悪化させ、原油価格が下落しました。しかしながら、本日には若干上昇し、WTI原油先物とブレント原油先物は、それぞれ0.22%と0.17%上昇しました。サウジアラビアの7月の産出量減少、及び米リグ稼働数低下が原油価格の回復要因となった模様です。
先週金曜日のUSセッションで緩やかに上昇したゴールドは、本日には大きな動きはなく、1213ドル付近で推移しました。したがって、貿易問題の不透明感上昇によるリスク回避の動きが強まった場合、市場は引き続き円や米国債を逃避先として好み、ゴールドは今年最安値付近での推移を継続する模様です。

主要な動き: 米ドルは米雇用統計の結果に反応せず;貿易問題で円上昇
米雇用統計が市場予想を若干下回ったにも関わらず、先週金曜日の米ドルの終値は、対ユーロとポンドで上昇しました。平均時給と失業率は市場予想と一致した結果になったものの、非農業部門雇用者数は、市場予想の19.0万人増に対して、15.7万人増の結果となりました。前月結果の上方修正が、市場の落胆を緩和させた模様です。総じて、米雇用統計の結果は米労働市場の堅調性を引き続き示しており、年内あと2回の利上げ観測も維持されています。
先週金曜日、中国政府は中国政府は約600億ドル分の米国からの輸入品に追加関税を実施する報復措置を明らかにしました。これにより、貿易問題に再度注目が集まりました。リスク逃避先資産と見なされる円は上昇し、米国債利回りは資金流入により低下しました。しかしながら、米株式市場は下落しなかったことは、好調な米決算発表が継続する中、状況がそこまで切迫していないことを示しています。今週は主要な経済指標発表が多数控えていない為、貿易問題の進展が市場の注目を集めるでしょう。
ポンド/ドルは、イングランド銀行の慎重な姿勢と、EU離脱交渉の今までになく高い不透明感により、11か月ぶり安値を若干上回る水準で推移しています。先週末、リアム・フォックス英国際通商大臣は、現在の所、EU離脱交渉が合意に達成しない可能性は、達成する可能性よりも高いと述べました。しかしながら、フォックス英国際通商大臣の発言へのポンド相場の反応は、限定的でした。
先週金曜日に、中国人民銀行が人民元売りの大幅なコスト高に繋がる措置を公表した後、人民元は急反発し、2017年5月以来の安値から大幅に上昇しました。しかしながら、本日の人民元は再び下落しました。オフショア人民元は、対米ドルで0.1%値下がりしました。
本日これからの市場: ユーロ圏Sentix投資家信頼感発表;貿易問題の進展に注目
本日には、重要な経済指標発表が多数控えていません。そのため、唯一注目される指標は、GMT0830に発表されるユーロ圏8月Sentix投資家信頼感指数になるでしょう。ユーロ圏8月Sentix投資家信頼感指数は、前月結果の12.1から13.5への上昇が予想されており、もし予想通りに上昇すると、2か月連続の予想となります。貿易問題への懸念が過去数カ月の投資家心理に影響しており、先日のユンケル欧州委員長とトランプ大統領による建設的な会談が、楽観的な投資家心理に繋がることが期待されます。
先週金曜日、中国政府は約600億ドル分の米国からの輸入品に追加関税を実施する報復措置を明らかにしました。したがって、貿易問題は依然として継続し、今後の進展は外国為替市場や他の市場に引き続き影響するでしょう。

テクニカル分析: USDJPYは短期的保ち合い相場
USDJPY は、先週水曜日に記録した2週半ぶり高値112.14円から下落し、引き続き狭いレンジ幅内で取引されています。過去数週間のRSIも50の中間線付近で取引されており、短期的保ち合い相場を示しています。
米中貿易問題のリスク上昇により円買い圧力が強まった場合、USDJPY は下落するでしょう。この場合、111円付近が直近のサポートゾーンになるでしょう。111円の下には、50日平均線上の110.73円、及び7月26日に記録した1か月ぶり安値110.58円も控えています。一段と下落した場合、110円台が視野に入るでしょう。
反対に、米中貿易問題のリスクが後退した場合、USDJPY は上昇するでしょう。112円を含む、先週の2週ぶり高値112.14円付近はレジスタンスゾーンになるでしょう。一段と上昇した場合、7月19日に記録した7か月ぶり高値113.16円が視野に入るでしょう。