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バイデン大統領がインフラ政策と増税を公表
昨日、バイデン大統領はインフラ政策の詳細を公表しました。2兆2500億ドルの規模により、米議会での承認は長期戦となるでしょう。大規模なインフラ政策には、公共交通機関、グリーンプロジェクト、高速ブロードバンド、及び製造業への投資が含まれています。バイデン政権は、大規模なインフラ政策の財源として、法人税を21%から28%に引き上げ、世界的に事業を展開する企業の利益に税率21%のミニマム税を適用する予定です。
多数の共和党員は大規模なインフラ政策に反対の意を示しており、一部のビジネスもバイデン大統領の提案に批判的な見解を示しています。民主党は、前回の1兆9000億ドルの財政刺激策と同様に、今回も共和党の支持なしの法案可決を推進させる公算が大きいでしょう。しかしながら、上院と下院共に可決に厳しい状況となるでしょう。
インフラ政策の規模が縮小されたとしても、インフラ政策によってビジネスや経済が活性化することはほぼ確実です。数週間後には、バイデン大統領は、育児、教育、及び医療等の福祉への1兆ドル規模の財政刺激策も公表する予定です。この財政刺激策への財源として、バイデン政権はキャピタルゲイン税や高所得者への増税を検討している為、かなりの反発が予想されます。
株式市場は、バイデン大統領にインフラ政策にポジティブな反応
バイデン大統領のインフラ政策の詳細は既に市場では織り込み済みだった為、米株価の反応は限定的でした。ダウ工業株では、若干の売りが見られたことから、「噂で買って、ニュースで売る」流れも継続しているようです。昨日のダウ工業株は0.3%下落したものの、ハイテク銘柄に注目が集まり、S&P 500は0.4%上昇し、ナスダック指数も1.5%上昇しました。
本日のアジア株式市場は、上昇して引けました。欧州株式市場も上昇して推移しています。本日のナスダック指数のEミニ先物指数は上昇幅を拡大させる模様ですが、ダウ工業株は本日も厳しいセッションとなるでしょう。
米ドル高継続、ユーロは横ばい、豪ドルとNZドル下落
債券市場でのインフラ政策への反応は、予想外に冷静で、本日の国債利回りは若干下落しました。これにより、若干の米ドル安となりました。米ドルインデックスは、若干下落したものの、昨日の約5か月ぶり高水準93.44付近を維持しています。
昨夜、マクロン仏大統領が全国的な4週間のロックダウンを公表したものの、若干の米ドル安の流れにより、ユーロの急落は回避されました。フランスでの3度目のロックダウンは、経済回復の鈍化に直面する欧州にとって大打撃です。欧州は、ワクチン接種だけでなく、新型コロナウイルスの救済基金の分配での遅延にも直面しています。
本日のユーロ/ドルは、昨日に記録した5か月ぶり安値1.1702ドルから若干回復した1.1735ドル付近で推移しています。ポンド/ドルは、1.3782ドルでの横ばい推移となっています。本日の豪ドルとNZドルは下落に転じ、対米ドルでそれぞれ0.5%と0.2%下落しました。
OPECプラスの決定を控えて原油価格上昇、ゴールドは上昇幅を拡大
本日の原油価格の回復を背景に、カナダドルも若干上昇しました。本日、OPECプラスの会合では、翌月の生産量について協議されます。現在の生産量が翌月も適用される見通しですが、一部の報道では、今後、主要産出国による緩やかな増産の可能性が示されています。この場合、原油価格は下落するでしょう。直近でのWTI原油先物は1.8%上昇した60ドル台越えとなり、ブレント原油先物は1.6%上昇して推移しています。
昨日に3週ぶり安値から回復したゴールドは、本日も上昇を継続しています。四半期末のポジション調整の動きがゴールドの回復の一因となっているようです。直近でのゴールドは、0.5%値上がりした1715.75ドルで取引されていました。