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ユーロは現状認識の可能性
本日、市場の最大の関心はGMT11:45のECB政策会合に向けられます。最近のユーロ圏経済は、サプライチェーンの混乱、中国経済失速による影響、エネルギー価格高騰による経済回復鈍化、及びインフレ長期化等により、スタグフレーションリスクに直面しています。
現在のユーロ圏の状況を鑑みますと、市場がECBによる翌年の利上げを予想していることが不思議です。利上げ予想は僅か0.10%ですが、それでも十分すぎるでしょう。市場は、インフレ上昇見通しにより中央銀行が利上げを余儀なくなれると見なしているようです。
しかしながら、ユーロ圏のインフレ上昇の要因は、経済回復ではなく、エネルギー価格高騰です。経済回復の明るい見通しはなく、労働市場では完全雇用に程遠い状態です。サプライチェーンの混乱が収まり、エネルギー価格が正常に戻ると、インフレ上昇も収まります。
したがって、本日のECB政策会合では、利上げへの積極的な姿勢が示される公算は小さいでしょう。ラガルド総裁は、経済回復を取り巻く様々なリスクに言及し、現在のインフレ上昇は一過性に過ぎないとの見方を強調する見通しです。これにより、翌年の利上げ観測は後退し、ユーロが若干下落する可能性があります。
米第3四半期GDP発表、カナダ中銀はタカ派的方針に変更
本日のユーロ/ドルの動きは、ユーロ安だけでなく、米第3四半期GDPの脆弱な結果にも影響を受けるでしょう。GDP予測に関して、米株式市場とFRBでは大きな乖離があります。エコノミストのコンセンサスでは、前期比年率2.7%増が予想されていますが、アトランタ連銀の予想は前期比年率で僅か0.2%増となっています。
デルタ変異株による感染拡大、及びサプライチェーンの混乱が第3四半期の経済成長を鈍化させた可能性があり、今後発表されるGDP関連指標の下振れリスクを認識する必要があります。
昨日、カナダ中央銀行は、量的緩和の早期終了を決定し、予想よりも数か月早い利上げを示唆し、市場を驚かせました。カナダ中央銀行の決定を受けて、カナダドルは急騰したものの、原油価格の急落により、その後には上昇幅を失いました。
株高一服、円上昇
債券市場は、今後の不穏な動きを示しているようです。短期国債利回りが上昇する一方で、長期国債利回りが急落し、イールドカーブが平坦化しつつあります。通常、イールドカーブの平坦化は、経済成長への懸念を反映し、中央銀行は利上げの見送りを余儀なくされることがあります。
中央銀行は大量の国債を依然として日々購入している為、イールドカーブの平坦化に過剰反応する必要ないものの、株式市場は債券市場の動きに注視し、米企業の好調な決算結果にもかかわらず、昨日の米株価は最高値から反落しました。
長期国債利回り上昇は、円高要因になります。日銀が経済成長見通しを下方修正し、利上げの予定はないことを明確に示したにもかかわらず、本日の円は上昇しています。
本日、オーストラリア準備銀行は国債利回り上昇で市場介入しなかった為、イールドカーブコントロールを断念した憶測が広がり、利上げ時期の前倒しが予想されています。翌週に予定されているオーストラリア準備銀行の政策会合は、市場の注目を集めるでしょう。