デイリーマーケットコメントー米雇用統計の強い結果で米ドル上昇

投稿日: 2022年4月4日19時59分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog
  • 雇用統計後の利上げ観測の一段の上昇を予測し、米ドル一段高
  • 株価は複数の要因により方向性が定まらず、横ばい推移
  • インフレ上昇でユーロ下落、明日の豪中銀の政策会合に注目

米雇用統計の結果で米ドル上昇

米3月雇用統計は、再び強い結果となりました。米非農業部門雇用者は前月比43.1万人増となり、失業率は3.6%まで改善しました。賃金上昇を受けて、多数の労働者が仕事に復帰したようです。

米労働市場は、力強く回復しています。企業が労働者不足に直面している為、賃金も上昇しています。通常、この動きは経済ブームの特徴です。FRBが賃金上場による一段のインフレへの対応を迫られることになります。

市場での利上げ観測が高まる中、短期国債利回り上昇によって、米ドルが上昇しています。FRBが経済のオーバーヒートを回避するインフレ抑制に動きつつある為、現在、市場では、今年末のFFレートが2.5%となる見通しを予想しています。

株価は複数の要因で方向性が定まらず横ばい推移

米株式市場では、複数の要因に注目が集まっています。最近の国債利回りの動きから、利上げによる景気後退が懸念されています。その一方で、経済市場は米経済の力強い成長を示しています。株式市場にとっては、注意が必要な状況となっています。債券市場は、利上げによる金融システムへの打撃のリスクを示しています。その一方で、経済は成長し、実質利回りはマイナスとなっています。

したがって、株式市場は様子見以外の選択の余地はありません。債券売りの動きが加速し、コモディティ市場が知性がクリスの影響を受ける中、株式以外に魅力的な資産はありません。したがって、景気後退が現実となるかを市場が見極めるまで、不安定な動きが継続するでしょう。

ユーロ、ゴールド、豪ドル

エネルギー価格、及食料価格高騰を受けて、ユーロ圏3月消費者物価指数は、7.5%ととなりました。経済成長の見通しが悪化する中、速いペースでの利上げは実施できない為、ECBは難しい選択を迫られます。

ウクライナがロシアを戦争犯罪として非難し、停戦への期待が後退し、ユーロの上値が重くなりました。ウクライナ紛争に加えて、今週末に控える仏大統領選挙もユーロのリスクになるでしょう。

コモディティ市場では、最近の国債利回り上昇と米ドル回復によるゴールドへの影響は限定的でした。FRBの利上げ方針による打撃を回避し、ゴールドは横ばい推移していることから、他の安全資産である円や債券よりも有利な展開となっています。

明日には、オーストラリア準備銀行の政策会合が予定されています。豪経済は大きく成長し、年内8回の利上げが予想されています。その一方で、オーストラリア準備銀行は、辛抱強く現行政策を維持しています。オーストラリア準備銀行は、市場予想よりも遅いペースでの利上げを示唆し、市場の期待を抑える可能性がありますが、利上げ時期を示唆する可能性もあります。