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GDPのマイナス成長にもかかわらず、米ドル高継続
今月に対円で7%、対ユーロで4.5%上昇し、急騰を続けてきた米ドルは、昨日に上昇が一服しました。FRBによる金融引き締め方針、ユーロ圏内でのエネルギー危機悪化への懸念、及びロックダウンによる中国経済減速の見通し、及び日銀の円安容認姿勢等の全ての要因が米ドル高の流れに繋がっています。
米第1四半期GDPは、予想に反してマイナスとなったものの、要因は消費鈍化ではなく、在庫不足、及び貿易赤字と市場で認識されている為、米ドル高の流れは継続しています。したがって、今回のGDPの結果が翌週のFRBの利上げ、及びバランスシート縮小に影響を及ぼす公算は小さいでしょう。
しかしながら、GDPのマイナス成長を受けて、パウエル議長の記者会見でのタカ派寄り発言からトーンダウンする可能性があります。米ドル上昇が急速に進み、FRBが積極的な利上げ姿勢を示す中、FOMC政策会合を控え、米ドルの利益確定売りの緩やかな動きが見られるのは当然の流れでしょう。米国以外の国の国の経済が回復するまで、米ドル高のトレンドは継続するでしょう。
ユーロと円の下落一服、ゴールド回復
本日には、ユーロと円の下落が一服しました。ユーロと円を取り巻く環境に変化はないため、大幅な下落後のリリーフラリーの可能性が大きいでしょう。
日銀は粘り強く緩和政策を維持する方針を明らかにし、数十年継続するインフレ上昇達成の為に、円相場を犠牲にすることになりました。日銀による為替介入は効果が期待できない為、実施の可能性は低いでしょう。コモディティ価格上昇の一服、及び他国の利上げ観測は、円上昇には繋がりませんでした。
ユーロ圏では、ECBの7月利上げ観測が上昇しているものの、ユーロ下落は阻止できないようです。現在、7月利上げの可能性は90%まで上昇しています。したがって、ECBはフォワードガイダンスを変更し、6月に資産購入プログラムを終了させる必要があります。
ゴールド上昇、アマゾンの株価急落
米ドル高が一服した一方で、ゴールドは上昇し、今週の下げ幅の殆どを回復しました。テクニカル指標上では、ゴールドは比較的底堅い見通しとなっており、今月の米ドルと国債利回りの急騰を鑑みると、ゴールド下落は限定的でした。
昨日の米株式市場は、押し目買いの動きにより、S&P 500は2.5%上昇しました。株価上昇の要因として、ファンダメンタルズの見通しの変化よりも、月末のフロー、及びショートカバーの動きが考えられます。
時間外取引では、アマゾンとアップルの四半期決算の発表後、リリーフラリーの勢いが失速しました。アマゾンの四半期決算は、2015年以来初めて赤字となり、アマゾンの株価が下落しました。アップルは、売上高と利益が過去最高となったものの、サプライチェーンの遅延による今後の売上への影響懸念で、アップルの株価も下落しました。
今回の動きは、四半期決算中の動きの不均衡な側面を反映しています。堅調な四半期決算を発表した企業の株価は上昇に繋がらず、脆弱な四半期決算結果を発表した企業の株価は急落します。