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今週の株価はポジティブなスタート
先週金曜日に発表された米経済指標の強い結果を受けて、景気後退リスクが後退し、本日の株機市場は楽観ムードでのスタートとなりました。米6月小売売上高は前月比1.0%増となり、借り入れコスト、及び物価上昇が消費を圧迫する懸念が後退しました。市場にとってより重要なことは、インフレ上昇の鈍化兆しは米1%利上げ観測への打撃でした。
米6月消費者物価指数の強い結果に続いて発表された米7月ミシガン大消費者信頼感指数では、1年先及び5年先のインフレ見通しは若干鈍化したものの、消費者信頼感は最低水準から回復しました。しかしながら、ブラックアウト期間突入前の発言から判断しますと、0.75%を支持するFRBメンバーが見解を変えることはなかったようです。
先週金曜日のS&P 500は1.9%上昇し、ナスダック指数も1.8%上昇しました。欧州セッション開始後、Eミニ先物指数は約1%上昇しています。ユーロストック50は2週間半ぶり高値まで上昇し、中国政府による経済支援策により、アジア株式市場も上昇して引けました。
今週は、米企業の四半期決算発表に一段と注目が集まります。本日、市場の開場前には、バンク・オブ・アメリカ、及びゴールドマンサックス等の大手米金融機関の四半期決算結果が発表されます。閉場後には、IBMの四半期決算結果が発表されます。
原油供給が一段と低下する中、原油は上昇幅拡大
市場ムード改善によりコモディティ価格も上昇しましたが、1か月に及ぶコモディティ相場の下落トレンドが反転したかを判断するには時期尚早でしょう。夏の強い需要が経済成長見通し懸念を後退させ、直近での原油価格は2.5%以上値上がりしました。
米国、欧州、及び中国での熱波の影響により、原油供給不足の継続が予想される中、電力需要は過去最高水準まで増加しています。
先週末に、サウジアラビアを訪問したバイデン大統領は、石油増産の確約を得ることができませんでした。8月のOPEC会合において、サウジアラビアが増産を提案する可能性がありますが、現在の所、OPECが増産する公算は小さく、本日のWTI原油先物指数は再度100ドル越えを達成しました。
ノードストリーム1再開待ちのユーロは上値の重い展開
本日、天然ガスの先物指数は上昇したものの、最近の高値には届いていません。ノードストリーム1に、市場の関心が集まっています。現在実施されているノードストリーム1の定期メンテナンスは、7月21日に終了予定です。ノードストリーム1は、ロシアからドイツへの天然ガスの主要な供給源であり、ロシアが供給停止を決定した場合、ドイツの国内産業に打撃を与えることになります。ロシアが供給停止を計画している場合でも、修理に時間を要し、定期メンテナンス期間が数日間延長する場合があり、市場が過剰反応するリスクもあります。
これにより、ユーロの上値が重くなる傾向があり、本日のユーロ/ドルの回復は、1.01ドルに留まっています。エネルギー問題だけでなく、イタリアの政情不安もユーロの上値を抑える要因となっています。ドラギ首相は、辞任して早期選挙を実施するか、新たな連立政権を樹立するかを今週の水曜日までに決定する必要があります。
経済成長が失速する中、今週木曜日には、インフレ上昇に対応する為に、ECBが利上げに踏み切ると市場で予想されています。
ポンド上昇、米ドル下落
本日、英国では、ジョンソン首相の後任となる次期党首、及び次期首相を選出する為、三度目の投票が実施されます。テレビ討論後、スナク前財務相が最も優位になっていますが、ポンドの反応は限定的で、本日にはポンドは最も堅調推移している通貨となり、対米ドルで1.19ドル台越えとなっています。
NZ第二四半期消費者物価指数の予想を上回る結果を受けて、NZドルは下落し、対米ドルで一時的に0.62ドルまで急落しました。
本日の米ドルは全面安となり、対円でも下落しました。現在、米ドルインデックスは約0.5%低下しています。