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・トランプ大統領は米自動車メーカーへの関税圧力緩和を発表か
・米ドルと米株先物は上昇、ゴールドは若干下落、今週は重要な米経済データに注目
・カナダドルはカーニー氏勝利で急騰後、少数派政権示唆から下落
トランプ大統領は自動車産業への関税負担軽減へ
トランプ政権は、全産業への高額な関税によって大きな負担を強いられている米国の自動車メーカーに対してある程度の関税負担軽減を検討していることを強く示唆しました。ラトニック米商務長官は昨日声明を発表し、米国内の自動車メーカーとの間で取引に合意したことが示唆し、ウォールストリート・ジャーナルでの報道が確認された形となりました。
合意の詳細については、本日大統領就任から100日を迎え、米国自動車産業の中心地であるミシガン州に本日向かっているトランプ大統領によって明らかにされる可能性が高いでしょう。トランプ大統領は、おそらく一部の輸入自動車部品の関税を適用外とし、また鉄鋼とアルミニウムへの個別関税から自動車を除外すると見られています。
貿易関連の不確実性が継続する中、市場は鈍い反応
今週の米経済データを前にして警戒感があるため、投資家はこの一部関税免除については、実際に発表があるまで反応を控えており、米株式先物は、本日の欧州取引時間前半では小幅上昇となっています。しかし、この市場での鈍い反応は、米中間の貿易交渉において進展が見られないことも一因となっています。
ベッセント財務相は昨日、CNBCにて現在関税交渉は中国側からの反応を待っている段階で、15から17の他国との貿易交渉がさらに優先されるとしており、インドとの合意が差し迫っていることを示唆しました。
株式市場は「開放日」の急落以来の上昇幅を拡大しており、米株式市場に続いて欧州株価指数も本日上昇しています。しかし、5日連続の上昇基調にもかかわらず、S&P500の回復は勢いが失われつつあり、今後の大手ハイテク社による決算報告と米経済データの結果に大きく左右されることになるでしょう。
ビザ、コカ・コーラ、ファイザー、そしてBPが本日決算報告を行う予定で、経済データとしては、4月の消費者信頼感指数とJOLTSによる求人件数が発表される予定です。明日は重要な米GDPとPCE(個人消費支出)指数の発表が控えています。
米ドル小幅上昇
現在の為替市場では、主要通貨ペアは最近の幅狭い範囲内でのもみ合いを維持しています。日中の取引は依然として不安定のままですが、投資家がトランプ関税政策について明確さを求める中、米ドルは大幅な上昇や下落となることに消極的なようです。
しかし、過去24時間でポンドは3年ぶり、豪ドルは4か月ぶりの最高値と更新するなど、例外も見られます。
本日の米ドルは主要通貨に対して若干安定しており、他の安全資産である日本円とスイスフランに対して最も上昇しています。
カナダの総選挙結果もカナダドル急騰ならず、ゴールド下落
一方で、カナダでの総選挙の投票結果が発表され、カナダドルは米ドルに対して上下動となりましたが、狭いレンジ幅内にとどまっています。自由党の党首であるルーニー党首が次期首相となることが確実となると、カナダドルは1ドル1.3806まで急騰しました。しかし、自由党が過半数の議席獲得に達する可能性は低く、少数派政権を設立せざるを得ないとの見解が明らかになるにつれ、カナダドルは米ドルに対して1.3871ドルまで下落しました。
カナダは米国との関税戦争に加え、トランプ政権から51番目の州になるように強い圧力を受けており、極めて重要な局面を迎えている時に、強力な権限でトランプ大統領に立ち向くことを望んでいたカーニー首相にとっては、少数派政権はおそらく最善策ではないでしょう。
しかし、全体的には市場のムードは依然として「様子見」で、ゴールドでさえも方向性を失っています。ゴールドは、これまでの記録的な上昇からの下落が先週火曜日に一段落となり、その後も下落基調で、本日は0.80%下回った水準で、1オンス3,314ドル辺りで推移しています。