XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App Racing Bulls F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら
・リスクセンチメント改善、株価と暗号資産は上昇
・米ドルは先週の上昇後下落、FRBメンバーの講演と今後の経済データに注目
・米政府は閉鎖の可能性も、トランプ大統領は本日議会指導部と会談予定
・ゴールド続伸で最高値更新、原油価格の上昇は一段落

米ドルは好調な先週後、本日は下落
米ドルは先週最も好調な週に数えられるほどのパフォーマンスでしたが、本日はほとんどの主要通貨に対して下落しています。ドル指数は既に0.2%低下しており、ユーロ/ドルは現在1.1720付近を推移しています。
米ドルはリスク選好度改善から打撃を受けているようです。先週の米株価はまちまちのパフォーマンスとなりましたが、本日は買いとなり、アジア株価が堅調に上昇しています。また特に、イーサリウムが約10%下落し、ビットコインも10.8万ドルまで下落するなど、先週の急な下落後、暗号資産市場はいくらか回復の兆しを見せています。
厳しい環境と不透明な見通しの中、リスクマネジメントが改善してます。米国では、今週は経済データと米政府閉鎖の可能性が市場にとって大きな起爆剤となる可能性があります。
特に、第2四半期のGDP成長率が上振れサプライズとなるなど、先週の一連の堅調な米経済データを受けて、市場の焦点は労働市場に移っています。基調なISM調査とともに、非農業部門雇用者数や他の雇用関連のデータ発表が10月後半での利下げ観測にとって非常に重要となる可能性があります。
本日は重要な米経済データの発表がないため、FRBメンバーの講演がまた注目となるでしょう。本日は、ウォラー理事、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁、クリーブランド連銀はハマック総裁、セントルイス連銀ムサレム総裁、アトランタ連銀ボスティック総裁と少なくても5名のメンバーが講演予定で、リスク選好度の重荷となり得るタカ派的見解が示される可能性が大きいです。
水曜日にも米政府機関は閉鎖か
一方、民主党と共和党が予算について合意に達しなかったことから、今週は米政府が閉鎖する可能性があります。7月に債務上限が引き上げられたものの、議会はまだ適切な支出法案について議論をしています。これらの法案についての合意、または特定期間内のみ資金調達が可能となるつなぎ予算が承認されない場合、政府機関の閉鎖は10月1日(水曜日)に始まるかもしれません。
トランプ大統領は本日、土壇場での両党の意見の違いを解消するため、議会指導部4名と会談する予定ですが、特に大統領が議会での進展が滞っていることを民主党の責任にするような場合、本日超党派合意となる可能性は低いでしょう。また、両党ともに、お互いの目的を追求することに固持しているように見えるものの、新たな政府機関の閉鎖による政治的な影響について懸念していることも注目すべきでしょう。
一方、大型トラックやバスルーム家具、そして米国に拠点を置かない企業を対象とした医薬品への関税発表を受けて、トランプ大統領はまた半導体、特に電子機器などの完成品への関税に焦点を絞っているようです。自民党党首候補である高市氏が、日米合意に向けて再交渉を模索するかもしれないとの報道もあり、2025年最後の四半期にて貿易摩擦が再浮上する可能性もあります。
ゴールド上昇、原油価格は増産の報道に反応
ゴールドは続伸しており、最高値を更新して、現在3,815ドルで取引されています。トランプ大統領がガザ地区でのイスラエルとハマスの紛争終結に向けて最終調整に入ったとの報道にもかかわらず、ウクライナとロシア紛争は悪化しており、ゴールドへの需要が増大しています。
原油価格は先週5%上昇し、新たに2週間ぶりの高値となる66.75ドルを更新した後、本日は65.20ドルを超えた水準で安定してるようです。OPECプラス同盟国が今後の会合にて最低でも日量13.7万バレルの増産を計画しており、ほぼ3年ぶりに北部クルド人自治区からトルコ経由の原油輸出を再開したとの報道を市場は消化しています。