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• 米CPI発表を控えトレーダーが利益確定に動き、ゴールドが下落
• 自民党高市総裁が次期首相に選出され、円安
• 予想を下回る英インフレ率を受けて、ポンドも下落
• 米株式市場は米国の決算発表結果を精査中

ゴールドは下落
ゴールドは昨日、史上最高値の4,381.46ドルを記録した後、5%以上急落しました。トランプ大統領の米中貿易関係に関する緩和的な発言が、安全資産であるゴールドの下落を一部説明している可能性はありますが、5%以上の急落を正当化するには十分ではありません。
ゴールドは今年に入り、地政学的な展開、経済見通しの不確実性、各国の中央銀行による強い買いやFRBの積極的な利下げ観測に支えられ、50%以上も上昇し、重力に逆らうような動きを見せていました。昨日の急落は、急騰後の利益確定の動きに過ぎず、投資家がより魅力的な水準で市場に再参入しようとしているのかもしれません。
本日、ゴールド価格は8月22日の安値を起点とする上昇トレンドのサポートラインに到達し、その後強く反発しました。もし強気派が主導権を握り続けるのであれば、早ければ再び月曜日の史上最高値4,381.46ドルを試すか、あるいはそれを突破する可能性もあります。
市場参加者は引き続き貿易に関する進展や交渉に注目する一方で、金曜日に遅れて発表される9月の米消費者物価指数(CPI)にも注目する公算が大きいでしょう。市場が来年の利下げ回数について、FRBの見解と一致していないことを考慮すると、米CPIが予想と異なる場合、その結果に応じてゴールドを含む市場が動くことが考えられるでしょう。
高市氏が首相就任で円安加速、英CPIの結果を受け、ポンドは下落
昨日、高市氏が日本の首相就任したことを受け、円は主要通貨の中で最も下落しました。財政政策に積極的なハト派として知られる高市首相は、インフレ対策として家計支援を目的とした景気刺激策を既に準備中であり、また日本銀行の利上げ計画に対して反対の意向を示しています。
とはいえ、ロイターの調査によると、大多数のエコノミストは日銀が年内に利上げに踏み切ると考えているようです。一方で、日本のオーバーナイト指数スワップ(OIS)市場によると、投資家らは同じ見方をしていないようです。12月までに0.25%の利上げが行われる確率は約45%に低下しており、この利上げは3月までに完全に織り込まれています。
本日、9月の英国インフレデータの発表の後、ポンドは打撃を受けました。市場では、総合CPIが4.0%へと加速すると予想されていましたが、予想に反して前年比3.8%と横ばいの結果となりました。また、コアCPIは前年比3.5%と、前回の3.6%から低下しました。このデータはイングランド銀行が予測していた9月のやや粘り強いインフレとは対照的であり、トレーダーたちは年末までに追加利下げが行われる確率を依然として75%と高く見積もっています。
米ドルは上昇、決算シーズンの中、米株式市場はまちまちの動き
米ドルは昨日も回復幅を拡大しましたが、これは米債利回りの上昇や、投資家がFRBの利下げ観測を後退させたことが理由ではありませんでした。実際、米債利回りはやや低下し、FF先物によると、投資家は今年中にさらに2回の追加利下げ、そして2026年には3回の利下げを引き続き予想しています。
どうやら米ドル高は円安とゴールドの下落に支えられたようです。もし金曜日に発表される米CPIで、いくらかインフレの粘り強さが示され、米PMIで米経済の回復が見られれば、さらに米ドルが上昇する可能性もあります。
米株式市場では、ダウ平均は新たな史上最高値を更新した後、プラス圏で取引を終えました。一方で、S&P500はほぼ横ばいとなり、ナスダックは小幅安で取引を終えました。
Netflixは、決算目標を達成できなかったため時間外取引で下落したものの、S&P500に属する企業のうち、決算を発表した78社中87%が市場予想を上回る結果を出しています。本日は、テスラが取引終了後に決算を発表する予定です。同社はすでに、2025年第3四半期の納車台数が過去最高の49万7,099台に達したと発表しており、これは前年同期比で7%の増加にあたります。これに基づけば、好調な売上報告となる可能性が高く、同社の株価を支える好材料となるかもしれません。