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・ダボスでの会談前に、トランプ大統領はグリーンランド獲得を再度強調
・米ドルは続落もゴールドとシルバーは新最高値を更新
・株価下落、当面損失は抑制気味、ネットフリックスの決算報告に注目
・高市首相が2月8日に総選挙の投開票発表、日本の債券下落

グリーンランド危機は収束する兆候なし
トランプ大統領は、イギリスを含む欧州8ヵ国に対して10%の関税を課すと脅し、NATO同盟国の怒りを買った後でさえ、グリーンランド購入を諦めていません。実際、昨日「グリーンランドを所有しなければならない」と発言するなど、語気を強めています。
デンマーク領土であるグリーンランド保有は、国家安全が最大の理由と述べているものの、ロシアや中国が実際グリーンランドに侵攻することが可能なのかどうかは疑問です。また、安全保障問題がなぜNATO同盟国で守られないのかも理解しにくいところです。しかし、トランプ大統領は、「NATOは我々を守れない」と主張しています。
また、トランプ大統領によると、関税は交渉手段の一つに過ぎないとし、欧州諸国にあまり反発しないよう促しています。
しかし、デンマーク、イギリス、フランスやドイツが、米国との貿易交渉時のように、今回は簡単には米国の条件を受け入れるとは考えにくいでしょう。したがって、トランプ大統領が、特にグリーンランド獲得に向けて、武力行使の選択肢を否定しなかったこともあり、欧州各国と米国の間で、関係悪化となるリスクは極めて高いです。
とはいえ、明日、ダボスの世界経済フォーラムにて、トランプ大統領は、ドイツのメルツ首相やNATOのルッテ事務総長など、関係各所と会談を行うことに合意したため、まだ希望はあります。
米ドル下落、ゴールドとシルバーは最高値更新
その間、投資家が米資産への投資減少を試みていることから、米ドルは「アメリカ売り」の再燃で下落しています。新たな関税戦争とNATO解体の可能性によって、世界各国が米国への依存を減らす試みが加速しており、ドル離れが後押しされています。
米ドルは主要通貨に対してほぼ1%下落し、ユーロは1.17ドルを突破して上昇し、ポンドも1.35ドルに近づいています。
しかし、貴金属は米ドルに比べて好調で、ゴールドは新最高値を更新して、4,700ドルを初めて突破しました。シルバーも上昇幅を拡大しており、95ドル以上の新最高値まで上昇しています。
FRB次期議長任命と米最高裁の判決は間近
現在の不確かさを高めているのは、トランプ大統領による次期FRB議長の任命です。ベッセント財務長官は、本日ダボスにて、最終候補は4人に絞られており、トランプ大統領が早ければ来週前半にも発表すると述べました。
さらに、米最高裁が本日関税問題に関する判決を下し、トランプ大統領による最新の関税の脅しを揺るがす可能性があります。
決算報告再開で、株価に圧力
昨日は祝日のため、米株式市場は閉場となり、米株価は本日の開場にて、グリーンランド問題に反応する初めての機会となります。ナスダック先物は現在2%以上下落しており、S&P500先物も1.8%下落となっているため、米株価は明るい兆しは見られません。
株価は世界的に赤字となっており、まだ大きなパニックにはなっていませんが、欧州株も下落しています。
ネットフリックスの決算報告が、本日の閉場後に予定されており、注目となるでしょう。
日本政府の財政不安の中、国債利回り急騰
しかし、新しい関税やグリーンランド問題があってもなくても、債券市場で問題が発生していることから、現在のリスクオフモードが悪化する可能性があります。昨日、高市首相が2月8日に解散総選挙を実施すると発表したことを受けて、日本の国債は本日急落しています。
高市首相は2年間、食料品への消費税を撤廃すると宣言したため、この総選挙で、自民党が過半数の議席を獲得する場合、さらなる金銭報酬により、すでに巨額な債務が膨らむとの懸念が高まっています。
日本の国債利回りは、30年債が3.61%の最高水準まで上昇しました。円も下落しており、米ドルに対してのみ上昇しています。日銀は金曜日に政策会合決定を発表する予定で、追加利上げを示唆する場合、円にいくらかのサポートとなるかもしれません。
米国債も圧力を受けており、後半での債権売りやトランプ大統領の行動への懸念の中、数か月ぶりの高水準まで上昇しています。