デイリーコメントー為替介入リスク高まり円急騰、米ドル急落

投稿日: 2026年1月26日19時40分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog

・日米連携で為替介入との憶測で円が急騰
・今週のFOMC会合決定を前にドルのショートポジション追加、次期FRB議長決定も注目
・大手ハイテク社による決算を前に株価はまちまち
・ゴールドは新最高値更新、米国によるイランへの新たな制裁で原油価格反発

NY連銀が円の「レートチェック」

金曜日の米ドルは主要通貨に対して続落し、本日も下落基調です。特に日本円に対して最も下落しています。

金曜日に日銀が金利を据え置きとの政策決定を発表し、円の強気派の復活とならなかったその数時間後に、日本政府による介入の憶測から円が急騰しました。しかしながら、介入の準備段階を示唆するレートチェックと呼ばれるこの小規模な介入が行われたことについて、市場の見解が正しかったものの、このレートチェックは実はニューヨーク連銀によって行われたとの報道がありました。

ニューヨーク連銀は、ディーラーに連絡して、今市場に参入した場合の価格を聞いたとのことで、これは通常の為替介入の前兆となります。日本政府と米政府が協力して円の安定を計っているとの憶測は、東日本大震災と津波があった2011年3月以来初めてとなります。とはいえ、当時は円が急騰したことで、米国と日本が為替レートの安定のために、円を売って米ドルを買うことになりました。

日米合同の為替介入の憶測から円が急騰

片山財務相は、レートチェックついてのコメントは避けましたが、三村財務官は、為替レートに関して、米政府と連携して適切な行動をすると述べました。高市首相は昨日、投機的な為替の動きに対しては「必要な措置」を講じると言及しました。

ドル/円は、トレーダーが本格的な介入が近いと確信したことから、金曜日の159円25銭辺りの最高値から5円45銭ほど下落しました。しかし、この大規模な円のショートカバーにより、日本政府と米政府による実際の介入は今のところ避けられるかもしれません。

今週のFOMC会合決定を前に米ドル下落、次期FRB議長指名にも注目

米ドルは、このドル/円の売りによる影響からか、ほとんどの主要通貨に対して売られ続けています。

今週の米ドルに関しては、FOMC会合が注目されるでしょう。今週水曜日には、FOMC会合が政策決定をする予定で、FRBは金利を据え置くと見られているため、さらなる利下げが適切かどうかについての手掛かりについて、市場は決定に伴う声明とパウエル議長の記者会見に注目することになりそうです。

FF金利先物によると、投資家は依然として、年末までにFRBがあと約2回の0.25%の利下げを織り込んでおり、たった1回の利下げを示唆するFRBの最新ドットプロットと対照的となっています。

トレーダーはまた、トランプ大統領による次期FRB議長指名の発表についても注目しています。次期議長がハト派となることが確認される場合、米ドルはさらに下落するかもしれません。

主要企業による決算報告を前に株価はまちまち、ゴールドは5,000ドル突破

米株式市場の主要3指数は、金曜日に強弱まちまちとなりました。ナスダックは黒字、S&P500は実質横ばい、NYダウは赤字でそれぞれ取引を終えました。投資家は、今週のFOMC会合決定だけでなく、重要な企業の決算報告を前に、比較的警戒感を維持しているようです。

今週、マイクロソフト、メタ、アップルとテスラといったS&P500に上場している5分の1の企業が決算報告を行う予定です。今のところ、業績を報告した59の企業の81%が予想を上回っており、前年同期比の総利益成長率は9.1%まで上昇しています。

そのため、今週報告が予定されている企業の業績が好調となり、またFRBが今年1回以上の利下げを行うと示唆する場合、投資家がリスク資産への投資を増大させ、その結果株価が上昇する可能性があります。

ゴールドは上昇を続けており、5,000ドルを突破して、5,110ドル付近で新最高値を更新しています。米ドル下落にもかかわらず、トランプ大統領がイランに対して石油関連の制裁を強化したことで、ゴールドは地政学リスクの高まりで再度上昇しているのかもしれません。原油価格は、石油供給不足への憶測から反発しました。