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• FRBは米経済見通しの改善を示唆し、政策金利を据え置き、米ドルはほぼ横ばい
• イラン情勢の緊張の高まりを背景に、ゴールドがコモディティ相場での上昇を牽引
• S&P500は7,000台を突破も、AI投資の拡大がハイテク企業の好決算による上昇を抑制

パウエルFRB議長、任期中の追加利下げの可能性を否定
FRBは昨日、予想通り政策金利を据え置き、今回も意見が分かれ、2名の当局者が利下げに票を投じました。FRBのミラン理事とウォラー理事はいずれも0.25%利下げに票を投じましたが、これが次回の利下げが間近であるとの示唆だと受け止められる可能性は低いでしょう。
FOMC声明では、失業率については「安定の兆しがいくらか見られる」と指摘する一方で、インフレは「やや高止まりしている」との認識が示されました。パウエルFRB議長は記者団に対し、前回会合以降、米国の経済見通しは「明確に改善している」と述べ、次回利下げの時期についての手がかりを与えませんでした。その上で、「われわれの政策は良い位置にあると思う」と強調しました。
昨日のパウエル議長の姿勢から判断すると、5月のパウエル議長の任期が終了する迄に予定されている2回の金融政策会合で、追加利下げが実施される可能性は極めて低いことが示されています。それにもかかわらず、今回の金利据え置きとパウエル議長の発言に対する市場の反応は限定的で、年末までの利下げ観測はあまり変動していません。市場参加者は次期FRB議長がよりハト派的な金利見通しを示すと期待しているようです。
米ドルはトランプ大統領を巡る不透明感に翻弄される
さらに、FOMCメンバーの大半がインフレ率が依然として目標の2%を上回っていることに不満を抱いているものの、パウエル議長は、インフレ上振れの主因は関税引き上げによる物価の上昇であり、これは「一時的な価格上昇」であるとの認識を改めて示しました。こうした点を踏まえると、パウエル議長の下でも、FRBは年半ば頃に利下げを再開する方向に傾いているように見受けられます。
これが、米ドルは政策金利決定前には上昇していたものの、決定後に反落した原因だと考えられるでしょう。米ドルは昨日、ベッセント米財務長官の発言を受けて押し上げられました。同長官は、前日にトランプ大統領がドル安を「素晴らしい」と表現したことを受け、米国は依然として強いドル政策を維持していると発言し、投資家に安心感を与えました。
ベッセント米財務長官はまた、米国が円を支援するため、ドル・円相場に介入したとの見方を強く否定しましたが、将来的にそのような措置を取る可能性があるかとの質問にはコメントしませんでした。ただし、米ドルの上昇は短期的で、本日には再び下落圧力が強まっています。これは、トランプ大統領の予測不能な政策運営に対する懸念が再燃し、米ドルのリスクプレミアムが上昇しているためであり、通貨や資産価値の目減りから自らを守るために投資家が取る戦略である「ディベースメント取引」が再び意識されていることを示しています。
トランプ大統領がイランを牽制、ゴールドと原油が急騰
トランプ大統領の最近の関心はイランに向けられており、米国はイランに向け「巨大な艦隊」を派遣してています。トランプ大統領は、イランが核兵器を保有しないとの合意に至るための「時間は残されていない」とイランに警告しました。トランプ大統領は昨日、自身のSNSであるトゥルース・ソーシャルへの投稿で、派遣された艦隊は「迅速かつ暴力的に任務を遂行する用意がある」と述べました。
米政権がイランが交渉の席に着くのをどれほど待つつもりなのかは不透明であり、米軍が既にイラン攻撃の実行計画を立てているのか、それとも単なるはったりに過ぎないのかも明らかではありません。ただし、最近のトランプ大統領の一連の行動を見る限り、はったりであるとは言い切れないでしょう。
予想通り、安全資産であるゴールドは本日も史上最高値を更新しており、1オンスあたり約5,595ドルの新記録を付けました。シルバーも新たな史上最高値を更新し、1オンスあたり120ドルに達しました。銅先物は本日6%上昇するなど、他の貴金属も、貴金属を巡る投機的取引の影響を受けています。
原油先物も勢いを増しており、WTIはほぼ3%上昇して65ドルに達しました。
米ドル安で主要通貨が次々と重要な水準を突破、ECBは警戒態勢
一方で、米ドルが4年ぶりの安値に下落していることは、各国の中央銀行の間で注目を集めています。ECB政策委員会メンバーのヴィルロワ・ド・ガロー仏中銀総裁は昨日、ユーロ高が金融政策に影響を与える可能性があると警告しました。ユーロは今週1.20ドル付近を試している一方で、ポンドは再び1.38ドルを上回り、豪ドルも0.70ドルを突破しています。
カナダドルも上昇しており、2024年10月以来の高値を付けました。これは、昨日に加中銀が政策金利を据え置き、非常に中立的な姿勢を示したにもかかわらずの動きです。
スイスフランも、現在の米ドル売りの動きから恩恵を受け、11年ぶりの高値に上昇しています。
本日後半には、米週間新規失業保険申請件数の発表のほか、トランプ大統領によるイラン情勢に関する最新情報や次期FRB議長について発表があるかどうかにも注目が集まるでしょう。
S&P500が再び最高値を更新、焦点はアップルに移る
一方、株式市場では、米株式市場を牽引する主要テクノロジー企業7社(マグニフィセント・セブン)の最新の決算発表が開始されている中、本日は特にアップルの決算が注目されるでしょう。マイクロソフトとFacebookの親会社であるメタ・プラットフォームズは、昨日の米株式市場の閉場後に、売上高と1株当たり利益の両方で予想を大幅に上回る結果を発表しました。しかし、投資家の反応はまちまちとなり、マイクロソフトは売られ、メタは買われる結果となりました。これは両社ともにAI向け設備投資を大幅に拡大すると発表していたにもかかわらずです。
テスラは売上高では予想を下回ったものの、ロボタクシーやロボティクス事業に関する計画が投資家の関心を引きました。
S&P500は昨日、一時7,000台を超えましたが、最終的にはわずかに下落して取引を終えました。米先物は現在上昇しており、メタやテスラの決算報告からの好材料に支えられています。しかし、本日のアップル社の決算報告が予想を下回る場合、現在の上昇は維持できないかもしれません。