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・市場は依然として、FRBの年内2回以上の利下げ観測を維持
・本日の米CPI指数に注目、さらに米ドル上昇となる可能性も
・高市首相の経済ブレーンが日銀による3月の利上げは時期尚早と示唆
・米株価はハイテク株の売りで下落、ゴールドも下落

米ドル上昇も市場はFRBの年内合計利下げ幅を0.60%に再び修正
昨日の米ドルは、円に対しては続落したものの、その他の主要通貨に対して続伸しました。本日の米ドルは、円に対しても反発していますが、今週のドル/円は過去15カ月間で最悪の週になりそうです。
ドルトレーダーは、水曜日に発表された好調な米雇用統計を受けて、ロングポジションを追加し続けているようです。しかし、投資家がこの雇用統計の結果を受けて、FRBが今後の金利経路を大幅に変更すると実際に確信しているとしたら、大幅に予想を上回った雇用統計によって、米ドルはさらに上昇幅を拡大していてもいいはずです。
市場は雇用統計を受けて、FRBによる年内の合計利下げ幅を0.60%相当から0.50%相当に修正しましたが、本日は0.60%まで戻っており、これは、年内にあと2回の0.25%の利下げの上に、3回目の利下げ確率を40%を織り込んでいることになります。
FRBがそれほど多くの利下げを行う必要がないと投資家が確信するには、さらなる堅調な米経済データが必要ということかもしれません。さらに、トランプ大統領が借入コストの大幅引き下げを主張するあまり、FRB新議長候補がトランプ大統領の要求に応える可能性があることで、市場はFRBによる利下げ観測後退を確信できないのかもしれません。
本日の米CPI指数に注目
本日は、1月の米CPI(消費者物価)指数が注目となるでしょう。予想では、総合CPI指数が前年比2.7%から2.5%に減速、コアCPI指数も前年比2.6%から2.5%に減速すると見られています。とはいえ、ISM製造業業PMI調査とISMサービス業PMI調査での物価サブインデックスではともにインフレ加速が示唆されているため、本日の米CPI指数が上振れとなるかもしれません。クリーブランド連銀によるCPI指数ナウでも、1月のコアCPI指数は前年比2.76%と予想するなど、インフレが予想を上回って加速するとの見解を裏付けしています。
したがって、本日インフレが予想よりも粘着性を示す場合、市場がFRBによる年内3度目の利下げの必要性について再思考するため、ドル買いとなる可能性があります。また、12月までの合計利下げ幅を0.50%相当近くまで再修正するかもしれません。
高市首相の経済ブレーンの発言で円安に、豪ドル下落
昨日も円高が進行しましたが、本日、高市首相の経済ブレーンの1人である本田元内閣官房参与が、政府としては、日銀が大幅緩和政策を推し進める日銀審議員を任命する必要はなく、まずは12月の利上げの影響を評価する必要があることから、3月での利上げはまだ時期尚早だろうと発言したため、円安となりました。
高市首相率いる自民党が選挙で大勝利を収めたことで、財政支出策が国会で容易に可決されることになり、日銀による利上げのペースがより遅くなっていることも相まって、円にとってはマイナスの環境となっています。とはいえ、財務省からの繰り返しの口先介入と日米共同の為替介入への懸念から、ドル/円が160円を超えて上昇し、上昇トレンドを継続させる可能性は低いでしょう。おそらく、今後は一定のレンジでの激しい変動で横ばいとなる時期が来るのかもしれません。
豪ドルは、米ドルに対して下落しましたが、豪ドル/米ドルの広範なトレンドでの上昇基調は継続しているようです。結局のところ、オーストラリア準備銀行は利上げを開始した一方で、FRBは今年あと2回の利下げが見込まれていることから、両中銀での金融政策での大きな乖離があります。
豪中銀のブロック総裁は昨日、インフレが「定着」するのなら、利上げを進めていくと述べ、次回3月17日の金融政策会合での0.25%の連続利上げの可能性が高まりました。現在次回の会合での利上げ確率は23%となっています。
AIへの懸念で株価下落、ゴールドは5,000ドルを再度下回る
昨日の米株式市場の主要指数は下落し、メモリ半導体の価格急騰を要因として、シスコシステムズによる第3四半期の粗利益率が予想を下回ったことから、ハイテク銘柄の多いナスダックが2%以上も下落しました。その結果、シスコ株は12%も下落し、時価総額の約400億ドルが帳消しとなりました。
このシスコ株下落の波及効果として、AIへの巨額投資による収益化への懸念が広がり、アップル株も約5%下落しました。物流関連株もまたAIによる混乱への懸念とともに、水曜日の米雇用統計において、物流セクターでの雇用が低調であることが明らかとなったこともあり、下落しました。
ゴールドは5,000ドルを下回って下落しました。おそらく、米ドル回復への遅い反応だったのかもしれませんが、ゴールドのより広範での根本的な見通しに変化はなく、本格的な弱気への反転に向かっているとは言えません。FRBは年内にあと2回の利下げをすると見込まれており、世界の中央銀行がゴールドの保有量を引き上げており、また地政学リスクへの懸念もここ最近は見過ごせません。本日のゴールドは再び反発しています。