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• 昨日のニューヨーク・タイムズの報道を受け、米ドルは下落
• イランがイスラエルを攻撃し、本日米ドルは反発
• インフレ懸念により、投資家のFRB利下げ観測は更に後退
• 原油は上昇幅を拡大、ゴールドは反発、米株式市場は底堅さを示す

イラン紛争の激化で米ドルは上昇
昨日、米ドルは主要通貨すべてに対して下落しました。これは、イラン情報省が戦争終結に向けた交渉の意思を米中央情報局(CIA)に示したとするニューヨーク・タイムズの報道を受け、投資家が安全資産ポジションの一部を縮小したためです。
しかし、イランがイスラエルに向けて大規模ミサイル攻撃を仕掛けたことを受け、この紛争は6日目に突入しており、本日米ドルは再び反発しました。
イランが、世界の原油供給の約20%が通過するホルムズ海峡を封鎖する決定を下したことで、原油価格は急騰し、この紛争開始以来およそ22%上昇しています。これによりインフレ再燃への懸念が高まり、投資家はFRBの利下げ観測を後退させています。FF金利先物によると、投資家は現在、年末までに合計0.41%程度の利下げしか織り込んでおらず、最初の0.25%利下げは9月にほぼ完全に織り込まれており、2回目の利下げは2027年6月と見られています。
昨日の予想を上回ったADP雇用者数と2月のISMサービス業PMIも、利下げ期待を後退させる要因になった可能性があります。ADP雇用者数では、民間部門の雇用者数が7か月ぶりの大幅な増加となったことが示され、ISMサービス業PMIは3年半以上ぶりの高水準へ上昇しました。
紛争が依然として激しく続く中、明日発表の米雇用統計が好調な結果となれば、特に、直近のFOMC議事要旨で、インフレが高止まりした場合には、利上げの議論にも前向きな政策当局者がいることが明らかになった中で、今年中に2回目の利下げを実施する必要性について、疑問視する投資家がさらに増えるかもしれません。これにより米ドルはさらに上昇する可能性があるでしょう。
ゴールドは安全資産としての地位を維持、火曜日の安値から反発
しかし、投資家が現状を踏まえた適切な金融政策見通しを織り込んだと判断した時点で、このイラン紛争の米ドルへの影響力は次第に弱まり始める可能性があります。この時こそ、投資家が再びゴールドを安全資産の流入先として求めることになるでしょう。
ゴールドは、主に米ドル高を背景に大きな上昇ラリーを展開することができませんでした。しかし、火曜日に下落した後、水曜日には回復局面に入り、本日も米ドルが反発しているにもかかわらず緩やかに上昇を続けています。これは、ゴールドが依然として安全資産としての地位を維持していることを示しており、史上最高値である5,598ドルを再び試すのは時間の問題かもしれません。
ニューヨーク・タイムズの報道で株価反発も、市場心理は依然として脆弱
米株式市場では、主要3指数すべてが昨日プラスで取引を終え、中でもナスダックが最も上昇しました。これは、おそらくニューヨーク・タイムズの報道を受けて、投資家がリスクエクスポージャーを増やす判断をしたためと見られています。アジアの株式市場も本日は同様の動きを見せ、韓国総合株価指数(KOSPI)は約10%の大幅上昇となりました。欧州株もプラスで取引を開始しました。
とはいえ、中東情勢の緊張がすぐに緩和されるという明確な兆しはなく、米・イスラエル対イラン紛争開始前からあったAI関連の懸念が完全には払拭されていない可能性もあります。したがって、投資家のリスク好選度がさらに後退する余地は残されており、それにより株式市場で新たな売り圧力がかかるかもしれません。