XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App Racing Bulls F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら
・中東での紛争悪化で米ドル回復
・市場は米利下げ観測を後退、本日の米雇用統計でさらに後退も
・WTI原油は1バレル80ドル突破、ゴールドは引き続き低調
・リスク回避が高まり、米株価下落

米ドルはイラン戦争で究極の安全資産に
イランが終戦に向けて意欲的だとのニューヨークタイムズ紙の報道後、緊張緩和への期待が高まりましたが、中東での戦争激化でその期待は払拭され、昨日の米ドルは、スイスフラン以外のすべての主要通貨に対して再度反発しました。昨日唯一米ドルに対して上昇したスイスフランも、市場が混乱する中で安全資金先として見なされています。
米国とイスラエルの戦闘機が引き続きイランを攻撃しており、イランは湾岸諸国の都市を反撃することで報復措置を取っており、米国がスリランカ湾岸沖のイランの軍艦を魚雷で撃沈したことを「ひどく後悔するだろう」とイランが警告を発しています。トランプ大統領は、イランの次期指導者の任命に関与したい意向を表し、故最高指導者ハメネイ師の次男であるモジダバ師は受け入れられないと述べました。
本日の米雇用統計でFRB利下げ観測はさらに後退するか
米ドルは本日いくらか下落しているものの、イラン戦争が緩和する兆しがないことから、これからまだ上昇する余地があるかもしれず、本日後半に発表の米雇用統計が予想を上回る場合には上昇がサポートされる可能性があります。2月の非農業部門雇用者数は1月の13万件増加から5万8千件増加と減速し、失業率は4.3%で横ばいになると見られています。また、前年比での平均時給は引き続き3.7%で維持されると予想されています。
2月のADP雇用レポートとISMサービス業景況指数の雇用サブインデックスが改善したことを受けて、本日の政府公式の雇用統計を巡るリスクは上振れとなるかもしれません。市場は現在、FRBによる年内の合計利下げ幅を0.38%としており、本日の米雇用統計が好調となる場合、利下げ観測がさらに後退する可能性があります。
原油価格続伸、ゴールド引き続き下落、米株価下落
2月の初めでは、市場は年内の合計利下げ幅を約0.65%としていましたが、中東での戦争勃発により、ホルムズ海峡が閉鎖され、供給懸念により原油価格が急騰したため、インフレ加速不安が引き起こされました。WTI原油は本日1バレル80ドルを突破して上昇し、ブレント原油は昨日の高値である87ドル付近の突破を試みています。
しかし、ゴールドはこれまで究極の安全資産と見られていましたが、ドル高と米国債利回りの上昇によってゴールド保有の機会コストが上がるためか、引き続き低調のままです。
とはいえ、投資家が現在の状況下での適正な予想金利想定に満足する場合、イラン戦による米ドルへの影響も薄れていく可能性があり、ゴールドに再び関心が集まるかもしれません。このことを考慮して、ゴールドの見通しは、引き続き慎重ながらもプラスとなる可能性が高いでしょう。
昨日の米株価指数は再び赤字となり、小型株指数であるラッセル2000は2%近くも下落しており、ボラティリティ指数(VIX)は12%以上も上昇しています。米国株先物は本日小幅反発を示唆しています。
それでもなお、米株価はこの戦争によって引き起こされたリスク回避に対して底堅さの兆候を見せているものの、イラン戦争が早急に終焉となるような具体的な兆候はなく、イラン戦争前のAI関連の懸念もまだ完全に払拭されてはいない可能性があります。そのため、特にFRB利下げ観測が後退する中で、米株価がさらに深刻な調整局面に入る余地があります。