XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App Racing Bulls F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら
• FRB、加中銀、日銀、スイス中銀が金利を据え置き、各国中央銀行はインフレ警戒を強める
• 市場はさらなる利上げを織り込む中、次は英中銀とECBが政策会合を控える
• イラン戦争は激化し続け、エネルギー施設への攻撃が相次ぐ
• ゴールドと株価が急落する中、米ドルは堅調

迫りくるエネルギー危機
今週前半に見られたつかの間の楽観ムードは、中東での紛争に緩和の兆しが見えない中で消え去り、一方で各国の主要中央銀行による会合では、世界経済が直面する新たなインフレリスクに注目せざるを得ない状況です。
エネルギー価格の上昇と金融引き締めという大きな流れが再び市場に影響を及ぼしており、投資家は戦争の終結を見通せない中で、リスク資産は急落し、ゴールドは米ドル高に押されて下落しています。
イスラエルは昨日、世界最大の天然ガス田であるサウスパースを攻撃し、これによりイランによる激しい報復を招きました。さらに、世界最大の液化天然ガス生産施設があるカタールのラスラファン工業都市も再び攻撃を受け、トランプ大統領が介入する事態となりました。
トランプ大統領は自身のSNSであるトゥルース・ソーシャルへの投稿で、米国は今回のイスラエルの計画を把握しておらず、イスラエルによるサウスパースへの「さらなる攻撃は行われない」と述べることで、イスラエルの行動から米国を切り離し、事態の沈静化を図ろうとしました。しかし同時に、イランに対し、カタールの液化天然ガス生産施設への新たな攻撃があれば、強力な反撃で応じることになるだろうと警告しました。
トランプ大統領の比較的控え目な反応も、原油価格の上昇を完全に抑えるには至りませんでした。ブレント原油は本日、1バレルあたり117ドルまで急騰し、より緩やかな上昇にとどまり、1バレルあたり97ドルをわずかに上回り水準で取引されている、WTI原油先物との価格差が拡大しました。
パウエルFRB議長は慎重ながらもタカ派的な姿勢を示す
中東情勢の悪化により、インフレ再燃への懸念が高まり、世界各国の中央銀行は厳戒態勢に入っており、加中銀は昨日、日銀は本日、いずれもインフレの上振れリスクについて警戒感を示しました。一方で、FRBはより慎重な姿勢を示しており、パウエル議長は、戦争が経済に与える影響を判断するには「時期尚早だ」と述べました。
予想通り、昨日はFOMC会合の数時間前に加中銀が金利据え置きを決定し、その後FRBも同様に金利を据え置きを決定しました。FRBの3月の最新のドットプロットでは昨年12月時点からの変更はなく、2026年には1回の0.25%利下げが依然として織り込まれています。経済成長の見通しは上方修正された一方で、インフレ率は今年と来年にわたりやや上昇するとの見通しが示されました。
しかしパウエル議長は、FRBが利下げを再開するための条件について非常に明確に述べ、依然として高止まりしているインフレ率に言及し、「そうした進展が見られない限り、利下げは行われない」と説明しました。
日銀、4月の利上げについてほとんど示唆せず
パウエル議長の発言を受けて米債利回りは上昇し、米ドルは先週の高値圏へと再び上昇し、円には下押し圧力となりました。米ドルは一時、1ドルあたり160円の水準のすぐ近くまで迫りましたが、片山財務大臣による新たな為替介入の警告を受けて、本日は下落傾向にあります。
予想通り、植田日銀総裁は次回利上げの時期について依然としてあいまいな姿勢を示しているため、日銀は円に有利には働いていません。植田総裁は会合後の記者会見で、一部の理事がこの見解には異議を唱えたものの、日銀は「目標インフレ率にはまだ達していない」と述べました。
投資家は日銀が4月に利上げを行う確率をわずか50%と見ていますが、2回目の利上げ実施の可能性はやや高まっています。
本日、英中銀とECBも「様子見」となるか
本日、スイス中銀からのサプライズもなく、今週、金利を据え置いた4つ目の中央銀行となりました。それでも、スイス中銀は「外国為替市場への介入意欲が高まっている」と警告し、これを受けてスイスフランは米ドルおよびユーロに対してやや下落しました。
次はイングランド銀行が本日12:00(GMT)に政策金利決定を発表し、その後13:15(GMT)にはECBの発表が続きます。両行とも金利据え置きが広く予想されていますが、イングランド銀行の決定については若干のハト派的なサプライズが出るリスクがある一方で、ECBはタカ派的な発言で一部のトレーダーの意表を突く可能性があります。
イラン情勢をめぐる影響を多少受けていたユーロとポンドは、本日、対ドルで昨日の下落分の一部を回復しています。ポンドは、今朝発表された予想を上回る英雇用統計に支えられていると見られています。
ゴールドの売りが加速
一方、ゴールドは本日も下落を拡大し、4,700ドル付近まで急落して6週間ぶりの安値を記録しました。主要中央銀行の多くが利上げ路線に向かい、FRBの追加利下げ見通しが33%まで低下している中で、国債利回りの上昇や米ドル高の環境下では、ゴールドの魅力はますます薄れつつあります。
中東での混乱がいくつかのサポートになっているものの、多くの投資家は他のポジションでの損失によるマージンコールを補うために、ゴールドを売却しているようです。
株式市場は全面安
したがって、株式市場の下落は現時点ではゴールドに資金を呼び込むどころか、逆にゴールドにとって不利に働いている可能性が高いでしょう。2日間の反発の後、S&P500は昨日、11月下旬以来の最安値まで下落しました。ナスダック100は1.4%下落と最も大きな下落幅を記録し、本日は世界の株価指数がこの動きに追随しています。
たとえほどんどの中央銀行がまだ利上げを約束する段階には至っていなくても、エネルギー価格の急騰に対する懸念は、利上げが間近に迫っていることを示唆しています。これは、米国の同盟国に対してホルムズ海峡の航行禁止の状態が続いている一方で、米国・イスラエル・イランが中東地域の石油・ガス施設への攻撃をやめる公算が低いことが背景にあります。
したがって、米株安はさらに悪化する余地もありましたが、現時点では回復の見通しはほとんどありません。