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・世界各国のリーダーが石油供給拡大を図る中、原油価格は先週の高値から後退
・インフレ加速への懸念は根強く、世界の中銀は利上げ観測へ、FRBは今年利下げなしか
・米ドルは下落後安定、ゴールドと株価は下落

FRB利下げ観測は消滅へ
今週の主要中銀による一連の金融政策決定は、エネルギー価格の急騰に警告を鳴らし、大きなタカ派転換となりました。重要なことは、市場もこれに応じる形で、ECB、イングランド銀行、日銀が早くて次回4月の政策会合にて利上げを行う確率を約50%に織り込んだことです。
主要中銀によるタカ派への転換は予想以上となり、FF先物にも波及しました。投資家はFRBが今年あと1回の0.25%の利下げを当初織り込んでいましたが、新たなインフレ再加速の警告とともに、パウエル議長の発言を完全に消化するために時間が必要となり、再検討を余儀なくされました。FRBは現在、今年いっぱいは金利を据え置く見通しです。
米ドルは安定、ゴールドは依然として低迷
しかしながら、米ドルは昨日の売りからほとんど反発できておらず、ユーロとポンドは上昇分を維持しています。しかし、円に対しては米ドルは158円台まで上昇しました。
今週の米ドルは、主要通貨に対して2週間連続の上昇が止まる見通しで、ゴールドは3週連続で損失に向かっています。
昨日のゴールドは4,500ドルを下回る水準まで近づきましたが、4,700ドル辺りまで反発しました。
今月の国債利回りの急上昇と全般的な米ドル上昇の中、ゴールドの短期的な見通しは依然として厳しいままです。短期的な回復への絶好のチャンスは、原油など他の人気のコモディティ次第である可能性が高いでしょう。
エネルギー危機への懸念は根強く
中東での戦争によって、米国やイスラエル政府が予想した以上に供給ショックを引き起こしたことから、原油価格の国際的な指標であるブレント原油は今月これまで50%上昇し、欧州ガス先物も93.5%も上昇しています。
イランも米国とイスラエルもまだ停戦への準備が出来ていないように見えることから、中東地域でのエネルギーインフラへの大規模な被害は、原油とガス不足がこの後何年にもわたって継続するリスクがあります。したがって、重要なエネルギー施設が引き続き攻撃の標的となる見通しであるため、インフレの脅威は非常に現実味を帯びています。
中東での戦争にわずかな希望も
しかし、週末を迎える前に多少の楽観的見方もあります。ベッセント米財務長官は、供給制約解除のため、イランの石油タンカーに対する制約解除を検討していることを示唆しました。さらに、イスラエルは現時点でイランのサウスパースの天然ガス田への攻撃を控えており、世界各国のリーダーらがホルムズ海峡の再開に向けて新たに尽力する中、原油価格の上昇が減速しています。
ブレント原油は、1バレル110ドルを下回った水準で取引されており、WTI原油は95.65ドル付近で横ばいとなっています。
イラン戦争への関与を当初は拒否していたイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、カナダ、そして日本は共同で声明を発表し、ホルムズ海峡を通過する船舶に安全を確保する準備があることを明らかにしました。この声明は進展の兆しとなる一方で、実行に移されるまでまだ時間が必要である可能性があり、おそらく原油価格への影響が限定的となっている理由と言えそうです。
また、米国とイスラエルがイラン戦争での目的達成に近づいているとの兆候もあります。ネタニヤフ首相は昨日、イラン政権はもはやウラン濃縮や弾道ミサイルを生産する能力はないと報道陣に述べました。
本日の米株価は反発できるか
これらの進展が金曜日のリスクセンチメントを支えており、欧州株は本日反発していますが、アジア株は下落幅を拡大しました。昨日の米株式市場のセッションでは、S&P500 がプラス領域まで一時期上昇したにもかかわらず、株価下落で取引を終えました。本日の先物はプラスとマイナスの間で変動しており、本日の情勢によって方向性が決められることになりでそうです。