XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App Racing Bulls F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら
• 米国が中東紛争終結に向けた15項目の計画を提示;原油は安定、ゴールドは上昇
• 停戦合意成立の可能性は依然として低く、リスク選好度は抑制されたまま
• 米ドルは安定し、最近の上昇分を維持、ドル/円は下落とならず
• 米2年債入札の不調を受けて、米利回りは高止まり

米国は現在の危機からの打開策を提示
中東紛争が4週目に突入する中、双方による爆撃が続いているにもかかわらず、わずかながら明るい兆しが見え始めています。トランプ大統領が、イランの核およびエネルギー施設への攻撃を5日間停止することや、イラン政権との間接的な協議について言及したことを受け、米政権の仲介による1か月間の停戦に向けた動きが本格化している模様です。
最終的には現在の敵対関係が終焉に向かうべく、米国は停戦中に15項目について話すべきであると提示しています。この計画は、イランの核能力や保有する濃縮ウランが中核となっているようで、これは本紛争においてトランプ大統領が主な目標として掲げてきたものです。
イラン側は本日、停戦案や提示された15項目の計画を交渉の土台として受け入れるかどうかについて回答を示す見通しであり、パキスタンでの米国代表団との直接会談が実現する可能性も十分にあります。米軍の大規模な部隊が中東に派遣されるという報道を受け、当初の反応は決して好意的とは言えませんでした。しかし、イランの新たな最高指導者が紛争終結に向けた取り組みを支持しているとされることから、今回の取り組みは実際に成功するかもしれません。
市場は慎重姿勢
イスラエルとイランの双方が、いまだ停戦に踏み切る準備が整っていない可能性があることから、市場は最新のニュースを受けても、慎重姿勢を維持しています。紛争開始以降、イスラエルは米国とは異なる目標を掲げてきた一方で、イランは米国が地上攻撃の準備を進める間の時間稼ぎをしているだけではないかと懸念している可能性があります。
原油は停戦の可能性に関する報道を受けて下落しましたが、これまでのイスラエルとハマス間の数々の停戦合意が示すように、こうした合意は容易に破られるため、一時的な停戦発表に対する前向きな反応は長続きしない可能性が高いと見られています。一方で、現在の市場センチメント改善の主な恩恵を受けているのはゴールドのようで、3月2日以来初めて2日連続の上昇を記録しています。100日単純移動平均線への最初の試みは失敗したものの、中東情勢から新たな好材料が伝われば、更なる上昇局面に入る可能性があります。
米先物は上昇して始まることを示唆しており、本日、アジア株式市場が改善した動きと一致しています。もっとも、日経平均株価は依然として紛争前の水準から10%下落しており、本格的に相場の勢いがプラスへ転じるまでには、まだ時間がかかることを示しているかもしれません。
米国債入札に注目、ドル相場は安定
特筆すべき点として、この危機から得られる主な教訓の一つは、国債利回りにこれまで以上に注視する必要があるということです。米10年債利回りは現在約4.4%付近で推移しており、インフレ期待の高まりや、FRBの利下げ観測の後退を背景に、2025年8月以来の高水準に近づいています。
昨日実施された米2年物国債の入札は、現在の債券市場のセンチメントを示唆するものとなりました。短期債の入札は通常不調に終わることは少ないですが、今回は例外で、米財務省は入札を成立させるためにより高い利回りを提示せざるを得ませんでした。また、海外からの競争入札需要の低下を補うため、米金融機関の国債の引き受け額は倍増しました。本日は5年物国債の入札が予定されていますが、市場の関心は主に明日に控える、通常はあまり注目されることのない7年物国債の入札に集まっています。
一方、米ドルは今週やや弱含みで推移しているものの、2月27日以降の上昇分の大部分は維持しています。中東からさらなる好材料が出れば、更なるドル高の巻き戻しが進む可能性があり、その際は中央銀行の動向が相場を左右することになります。興味深いことに、本日後半にはミランFRB理事が発言を予定しているため、現在のタカ派的なFRB当局者らの発言は一時的に止まる可能性があります。
最後に、ドル/円は下落への試みはすべて失敗に終わっているようで、トレンドに逆行しています。本日、ドル/円は159円台前半で推移しており、日本政府や日銀に対し、実際に介入すべきだという圧力が維持されています。市場の注目は来週発表予定の東京消費者物価指数や春闘の賃上げ交渉に関するニュースに集まっており、これらに加えて来週発表される重要な米経済指標が、ドル円相場の次の動きを決定づけることになるでしょう。