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米利下げ観測と米ドルの動きは米雇用統計の結果次第
昨日の比較的静かな市場の後、本日の市場の関心は米雇用統計に向けられます。次回のFOMC政策会合での0.50%の利下げの可能性は、最大25%となっています。したがって、米雇用統計が予想外の結果となった場合、米利下げ観測に影響し、米ドルの値動きにも大きく影響するでしょう。米6月非農業部門雇用者数は16万人増、米6月失業率は前月と同じ3.6%が予想されています。米6月平均時給は、前月結果の前年比3.1%増から前年比3.2%増に改善する模様です。雇用統計が市場予想通りの結果となった場合、米労働市場失速への懸念を緩和させるでしょう。更に、米利下げ観測も後退する為、米ドルが上昇し、株価が下落するでしょう。
米雇用統計の結果で米ドルが上昇し、株価が下落しても、米ドル高と株安の流れは長くは継続しないでしょう。米国は他の主要国よりも利下げの余地が大きい為、FRBが市場が予想しているような大幅な利下げに踏み切った場合、市場の大局的な流れとして、米ドル安の流れが継続するでしょう。現在の状況下で、最も堅調推移している通貨は円でしょう。日銀は既に世界的にも最も大規模な緩和政策を実施しており、今後一段と緩和策を進める余地は殆ど残っていません。
カナダドルが年内最高値を更新する中、カナダ雇用統計発表
米雇用統計の発表と同時刻に、カナダ6月雇用統計も発表されます。カナダ6月失業率は最低水準となった前月の5.4%から5.5%に悪化し、新規雇用者数は低下するものの、プラス水準を維持する模様です。
カナダ雇用統計が脆弱な結果となった場合、カナダドルが下落する可能性があります。しかしながら、最近の労働市場は失速傾向にあり、非常に好調な結果となった翌月に脆弱な結果となることは、自然な流れでしょう。最近のカナダ経済は堅調になっており、カナダは、英国と共に、主要国中で利下げを実施しない数少ない国の一つとなる可能性があります。重要なことは、米国とカナダの政策金利に乖離がある限り、カナダドルの見通しは明るいでしょう。
積極的な緩和政策への期待で欧州国債市場上昇、ユーロの反応は限定的
昨日の欧州市場では、独10年債利回りがECBの中銀預金金利の-0.40%を始めて下回りました。外国為替市場への影響は殆ど見られなかった為、ユーロの反応も限定的でした。ラガルド氏が次期ECB総裁に就任後、量的緩和で景気を刺激すると市場は予測している為、欧州国債の需要が増加しています。
ECBによる利下げ観測にも関わらず、ユーロが下落していない主な原因は、ユーロ圏よりも米国の方が利下げの余地が大きい為です。したがって、FRBとECBが緩和政策に再度踏み切った場合、ユーロ/ドルは長期的に上昇傾向が継続するでしょう。