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株式市場は乱高下
米株式市場は荒い値動きとなりました。FOMC政策会合で利上げへの慎重姿勢が示されたことにより、米株価は急騰しました。しかしながら、その後の米株価は明確な要因が見当たらないにもかかわらず下落に転じ、ナスダック指数は5%下落して引けました。
株価急落には、複数の要因が考えられます。大型投資家による株式売却、ヘッジファンドによって引き起こされた株式の現金化、或いはFRBの政策的な誤りへの市場の反応が要因として挙げられています。
パウエル議長は検討していないことを明確に示したものの、市場では6月の0.75%の利上げの可能性が約80%ととなっています。国債利回りの急騰を背景に、国債市場ではFRBの早急な対応の必要であり、早急に対応しない場合は、後になってから大きな対応が必要との見方が広がっています。
米大手ハイテク銘柄急落
株式市場では、大手ハイテク銘柄が大幅に値下がりしました。アマゾンは7.5%、テスラは8.3%、メタプラットフォームは6.7%、グーグルは4.7%、マイクロソフトは4.4%、アップルは5.6%値下がりました。大手ハイテク銘柄は今週前半の水準まで戻ったに過ぎないものの、大手企業の株価が乱高下すると市場全体に大きく影響します。
現在の米株式市場の動きは、2020年3月の動きに似ていますが、異なる点は今回はインフレ上昇により、金融緩和政策や財政刺激策が実施されていないことです。底値を見つけるには、まずインフレ上昇の緩和の兆しが必要になるでしょう。インフレ上昇の緩和の兆しは、利上げ、及びハードランディングへの市場懸念も緩和させるでしょう。
これにより、米雇用統計の賃金上昇に注目が集まるでしょう。賃金上昇は内在的なインフレを示す早期指標と見なされています。
米雇用統計に注目
米4月非農業部門雇用者数は39.1万人増となり、米4月失業率は3.5%まで改善する見通しです。米4月平均時給は、前年比での僅かな低下が予測されています。
サプライズに関しては、今月の労働市場関連の指標は強弱混合となりました。米4月マークイットPMI,及び米週次新規失業保険申請件数が強い結果となった一方で、米4月ISM製造業、及び非製造業PMI、米4月ADP全国雇用者数は脆弱な結果となりました。現在の株価回復に必要なのは、賃金上昇の鈍化かもしれません。
本日も米ドル高が継続し、米雇用統計の結果が米ドル高の流れに影響する可能性は低いでしょう。今後発表される経済指標が急激な利上げへの懸念を払拭させても、リスクオンムードが不安定で、米国以外の国が経済成長鈍化に直面する中、米ドル高の流れを反転させることはできないでしょう。
昨日の英利上げへの反応が、米ドル高の流れが容易に反転しないことを裏付けています。市場の予想通り、イングランド銀行は0.25%の利上げを実施したものの、経済成長の下振れリスク上昇を強調しました。
イングランド銀行の見解を受けて、市場が英利上げ観測を下方修正した為、ポンドは下落しました。市場の慎重姿勢、及び株価急落を背景に、ポンドは2年ぶり安値まで急落しました。