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米7月消費者物価指数は予想を下回る結果
昨日の米7月消費者物価指数の予想を下回る結果を受けて、世界市場には安堵が広がりました。エネルギーや中古車価格の下落が食料や賃貸価格の上昇を相殺し、米7月消費者物価指数の結果は横ばいとなりました。
市場の安堵の流れを受けて、インフレの上昇鈍化は積極的な米利上げ観測の後退に繋がり、9月の0.75%の利上げの可能性は、米7月雇用統計発表前の水準の40%まで低下しました。
米労働市場が堅調推移する中、インフレ上昇が鈍化しつつある為、ソフトランディングへの期待が上昇しました。これにより、米株式市場は約2%値上がりしました。
ナスダック指数は最安値から20%以上値上がりして引けました。しかしながら、米企業の決算結果よりもインフレが材料視される中、新たな上昇局面に入ったと判断することは厳しいでしょう。
米ドル下落、ゴールドはインフレ継続と判断
外国為替市場では、積極的な米利上げ観測の後退が米ドルの下落に繋がりました。米ドル安により、円とポンドが上昇しました。短期的な金利差の縮小が円高要因となり、リスクオンの流れがポンド高の要因となった模様です。
ユーロ/ドルは上昇したものの、50日平均線上の1.0360ドルで押し戻されました。FRBメンバーによるインフレ収束判断は時期尚早との発言も、ユーロ/ドルの一段の上昇を阻止したようです。
債券市場も反応しました。現在のインフレ率はFRBの目標の4倍の水準であることが織り込まれ、米10年債入札の堅調な結果にもかかわらず、長期国債利回りは下げ幅の全てを回復し、一段と上昇しました。米長期国債利回りが米7月消費者物価指数の予想を下回る結果を材料視しなかった一方で、ゴールドは打撃を受け、下落して引けました。
市場間では、相反する動きが見られます。外国為替市場と株式市場はインフレピークアウトと見なす一方で、債券市場とゴールド市場はインフレ継続を織り込んでいます。
米7月生産者物価指数に注目
今後数か月間のインフレ見通しを見極める為、本日の米7月生産者物価指数の市場の関心が集まるでしょう。7月はコモディティ価格の下落が継続し、サプライチェーンの混乱に改善が見られました。したがって、市場は米7月生産者物価指数への反映を期待するでしょう。
米四半期決算に関しては、ディズニーが大幅な増収増益を発表し、時間外取引でディズニーの株価が約8%値上がりしました。動画配信の会員数が順調に拡大し、動画配信サービス業界でのディズニーが優位なポジションに期待が高まりました。
地政学リスクに関しては、台湾周辺での中国軍による最近の軍事演習を受けて、米政府はトランプ政権で実施された関税の一部撤廃を遅らせる可能性を検討しているようです。