ウィークリーテクニカル分析 川口一晃の厳選3銘柄

投稿日: 2025年5月12日06時37分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog

<ドル円>

  • 反発上昇は続いたとしても、ここからの上値は重たい。

トランプ関税の影響を見極めるためFOMCでは3回連続で利下げが見送られたこともあり、前回のレポートで指摘した上値のメドである146円から147円とした水準に接近している。故に、売り上がりスタンスで臨みたい。

ペンタゴンチャート上は

上げ下げを繰り返しながらも値を戻してきている。ここでのポイントは2つ。右肩下がりのADラインが上値抵抗線となるのか否か。ただし、超えたとしてもACラインおよびCDラインも上値抵抗線として控えていることから上値は重たいであろう。また、B点が位置する時間帯を通過する。したがって、B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わるのか否かもポイントになる。下落に転じた場合には、まずは142円を試す動きか。

  • 注目日 5月12日前後  

A点水準:150円  B点水準:154円50銭  C点水準:150円

D点水準:142円50銭

<ゴールド>

  • 踏み止まることが出来るのか。3,450ドルを終値で超えない限り上値は重たい。売りスタンスで臨みたい。

前回は押し目買いスタンスから3,400ドル台に戻す場面はあった。しかし、高値を更新することは出来ずにNY金はダブルトップを形成してしまっている。

ペンタゴンチャート上は

A点およびB点が位置する時間帯に高値を示現し、ダブルトップを形成している。特に直近では右肩下がりのACラインが上値抵抗線として存在している。故に、右肩上がりの下値支持線BCラインを試す動きになっていくであろう。BCラインを割り込むと3,200ドルの割れも。

  • 注目日 5月21日前後  

A点水準:3,500ドル  B点水準:3,150ドル  C点水準:3,350ドル

D点水準:3,500ドル

<ビットコインドル>

  • 週明けの動きに要注目。100,000ドルを割り込まない限りは強気の姿勢で臨みたい。

最高値の水準に到達していることからも高値更新の期待は高まるが、同時に上値を抑えられる可能性も残っている。

ペンタゴンチャート上は

上値抵抗線ACラインを超えて右上のペンタゴンに中に入ってきたビットコインは、B点が位置する時間帯を通過した直後より再び値を上げ、上値抵抗線BCラインおよびBDラインを超えてきた。ここではC点に注目したい。週末にC点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した。したがって、ど真ん中の時間帯が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かに要注目。

  • 注目日 4月29日前後  

A点水準:102,500ドル  B点水準:102,500ドル  C点水準:90,000ドル

D点水準:102,500ドル


川口一晃(かわぐち・かずあき)

金融ジャーナリスト・経済評論家

1986年銀行系証券会社に入社。資産運用業務に従事。その後も銀行系投資顧問(現・三菱UFJ国際投信)三洋投信会社で11年間ファンドマネージャーを務める。その後、ブルームバーグL.Pに移りアプリケーションスペシャリストとして投信の評価システムを開発し、ブルームバーグL.Pを投信の評価機関にする。

1992年ペンタゴンチャートに出会い、方眼紙に手書きでペンタゴンチャートを描き始める。以降、現在に至るまで分析を続けており、国内第一人者として多数の著書を持つ。そして外資系証券会社等を経て2004年10月に独立、オフィスKAZ 代表取締役に就任。

ブログ:川口一晃の仮想通貨テクニカル分析

オフィシャルサイト:コレモナニカノ円

YouTube LIVE番組:川口一晃のペンタゴンチャンネル