ウィークリーテクニカル分析 川口一晃の厳選3銘柄

投稿日: 2025年11月24日06時52分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog

<ドル円>

上昇トレンドが続き、年初来の高値に到達した。トレンドはドル高円安を維持しているものの、ここからは為替介入も含めて警戒感が強くなろう。売りスタンスで臨みたい。

 

ペンタゴンチャート上は

右肩上がりのADラインに沿ってドル高円安が進んでいる。

ここではD点に注目したい。週明けにD点が位置する時間帯を通過する。したがって、同点が変化日となり新しい動きが出てくる可能性があるからだ。

現在は堅調な展開が続いている。ADラインに沿って値を上げているからだ。この場合、160円を窺うことも考えられる。

一方、上値の重たい展開に移行する可能性が出てきた。D点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があることに加え、右肩下がりのCDEラインが上値抵抗線として存在している。そして、中心点であるB点の下方を通過したことで、CFラインを超えていく確率は低い。すなわち、上値は限定的。この場合、153円を試す動きになっていこう。

 

注目日 11月25日前後 

A点水準:150円  B点水準:159円  C点水準:162円

D点水準:157円50銭  E点水準:150円  F点水準:162円

 

<ゴールド>

NY金は4,000ドルを割り込むことなく下げ止まっている。4,000ドルを割り込む場面も想定されるが、下値は限定的であると考えられることから、買いスタンスで臨みたい。

 

ペンタゴンチャート上は

右肩下がりのABラインに沿って値を下げているが、B点が位置する時間帯で下げ止まる動きを見せている。

ここでは、B点に注目したい。B点が位置する時間帯が変化日となり、新しい流れが出てくるのか否かがポイントになる。

現在は上値の重たい展開が続いている。ABラインに沿って値を下げている。この場合、3,950ドルを割り込むことも考えられる。

下げ止まりから落ち着いた動きに移行する可能性もある。B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。また、右肩上がりのBCラインおよびBDラインが下値支持線として存在している。この場合、4,200ドルを窺う動きを期待出来よう。

 

注目日 12月5日前後

A点水準:4,200ドル  B点水準:3,950ドル  C点水準:4,320ドル

D点水準:3,950ドル

 

<ビットコインドル>

大きく値を下げたビットコインだが、下ヒゲの長いローソク足を示現し下げ止まっている。下落エネルギーは強いものの、今週の前半は反発期待より買いスタンスで臨みたい。

 

ペンタゴンチャート上は

ADラインを割り込み『時間の逆行』状態が生じている。

ここでは、ADラインに注目したい。時間の逆行はペンタゴンチャート上あってはならないこと、とされている。したがって、D点が位置する時間帯までもADラインを超えていくことが期待される。すなわち、9,000ドル台に戻す場面を期待したい。

逆に、B点およびC点が位置する時間帯を通過した後も下落が続いていることに加え、ADラインが上値抵抗線になってしまっている。この場合、8,000ドルを割り込む可能性もある。

 

注目日 11月26日前後

A点水準:102,500ドル  B点水準:110,000ドル  C点水準:102,500ドル

D点水準:90,000ドル

 

 


川口一晃(かわぐち・かずあき)

金融ジャーナリスト・経済評論家

1986年銀行系証券会社に入社。資産運用業務に従事。その後も銀行系投資顧問(現・三菱UFJ国際投信)三洋投信会社で11年間ファンドマネージャーを務める。その後、ブルームバーグL.Pに移りアプリケーションスペシャリストとして投信の評価システムを開発し、ブルームバーグL.Pを投信の評価機関にする。

1992年ペンタゴンチャートに出会い、方眼紙に手書きでペンタゴンチャートを描き始める。以降、現在に至るまで分析を続けており、国内第一人者として多数の著書を持つ。そして外資系証券会社等を経て2004年10月に独立、オフィスKAZ 代表取締役に就任。

ブログ:川口一晃の仮想通貨テクニカル分析

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