ウィークリーテクニカル分析 川口一晃の厳選3銘柄

投稿日: 2025年12月8日07時22分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog

<ドル円>

上値の重たい展開が続いているものの、大きく値を下げることなく円の弱さを印象付けている。週の前半はドル高円安に動く可能性はあるが、売り上がりスタンスで臨みたい。

 

ペンタゴンチャート上は      

ABラインに沿って値を上げていたドル円はB点が位置する時間帯を境に値を下げてきている。

ここではC点に注目したい。先週末にかけてC点が位置する時間帯を通過した。したがって、同点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わるのか否かがポイントになる。

週の前半は値をドル高円安に動き可能性がある。C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があることに加え、下ヒゲの長いローソク足が出現している。また、右肩上がりのCDラインも控えているからだ。この場合、156円台に戻す可能性もある。

しかし、CDラインに到達する前後より再び値を下げてくることが考えられる。

注目日 12月22日前後

A点水準:150円  B点水準:157円50銭  C点水準:150円

D点水準:162円

 

<ゴールド>

4,200ドル台でもち合いとなっている。以前から指摘している通り、終値で4,300ドルを超えない限り、売りスタンスで臨みたい。

 

ペンタゴンチャート上は

A点が位置する時間帯より右肩上がりのABラインに沿って値を戻してきたNY金だが、BEラインの水準を越えることが出来ないでいる。

ここはB点に注目したい。週明けにB点が位置する時間帯を通過する。したがって、同点が位置する時間帯が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かがポイントになる。

上値抵抗線BEラインを超えることが出来れば良いのだが、右肩下がりのBCラインとBDラインそしてBEラインと上値抵抗線が存在している。

よって、B点が位置する時間帯が変化日となり、上値の重たい展開に移行する可能性がある。

この場合、4,100ドルを試す動きになっていこう。

 

注目日 12月8日前後

A点水準:3,950ドル  B点水準:4,320ドル  C点水準:4,100ドル

D点水準:4,200ドル  E点水準:4,320ドル

 

 

<ビットコインドル>

上値の重たい展開が続いている。95,000ドルを終値で超えない限り、引き続き売りスタンスで臨みたい。

 

ペンタゴンチャート上は

時間の逆行は回避したものの、AFラインを超えることが出来ずに右下のペンタゴンの中で推移している。

ここではC点に注目したい。先週末にC点が位置する時間帯に到達した。したがって、同点が位置する時間帯が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かがポイントになる。

現在は上値の重たい展開が続いている。B点が位置する時間帯より値を下げ、下値支持線と期待されたAEラインも割り込んでしまったからだ。AFラインを超えて95,000ドル台を回復しない限りは上値の重たい展開が続こう。この場合、85,000ドルを試すことが考えられる。

 

注目日 12月15日前後 

A点水準:90,000ドル  B点水準:102,500ドル  C点水準:110,000ドル

D点水準:82,500ドル  E点水準:90,000ドル  F点水準:102,500ドル

 


川口一晃(かわぐち・かずあき)

金融ジャーナリスト・経済評論家

1986年銀行系証券会社に入社。資産運用業務に従事。その後も銀行系投資顧問(現・三菱UFJ国際投信)三洋投信会社で11年間ファンドマネージャーを務める。その後、ブルームバーグL.Pに移りアプリケーションスペシャリストとして投信の評価システムを開発し、ブルームバーグL.Pを投信の評価機関にする。

1992年ペンタゴンチャートに出会い、方眼紙に手書きでペンタゴンチャートを描き始める。以降、現在に至るまで分析を続けており、国内第一人者として多数の著書を持つ。そして外資系証券会社等を経て2004年10月に独立、オフィスKAZ 代表取締役に就任。

ブログ:川口一晃の仮想通貨テクニカル分析

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