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• 米国経済は第3四半期に加速も、米ドルは下落
• 為替介入懸念から円高がさらに進行
• 米国経済の力強い成長を受け、S&P500が史上最高値を更新
• ゴールド、シルバーが未知の水準へと上昇、原油は回復基調を継続

米ドルは堅調な経済指標にもかかわらず、下落基調を維持
米ドルは昨日、主要通貨全てに対して下落幅を拡大し、本日も弱含みの展開が続いています。これは第3四半期のGDPが予想を上回る内容となり、トレーダーが2026年のFRBの利下げ幅を数ベーシスポイント分縮小した後にもかかわらずです。
米国経済は第2四半期の3.8%から年率換算で前期比4.3%に加速し、3.3%への減速を見込んでいた市場予想に反する形となりました。また、GDP物価指数 は前期比で2.1%から3.7%に急伸しました。
これを受けて、投資家はFRBの利下げ観測をやや後退させ、来年については合計0.53%の利下げを織り込むようになりました。GDP統計発表前は0.60%の利下げが見込まれていました。それにもかかわらず、米ドルは下落を続けており、これは恐らく、FRBと、2026年に利上げを開始または継続すると予想されている他国の主要中央銀行との間で、金融政策見通しの乖離が依然として根強く存在しているためかもしれません。
また、トレーダーの予想利下げ幅を数べーシスポイント分縮小する要因となった可能性があるものとして、週次のADP雇用者数が挙げられます。同指標では、民間部門の雇用者数の4週移動平均が1万1,500人増となったことが示されました。これは、前週の上方修正後の1万7,500人増からは減速しているものの、米労働市場にある程度の回復を示唆する、依然として堅調な数値です。
本日、米ドルトレーダーは、米労働市場が実際に回復局面に入ったかどうかを確認するため、先週分の新規失業保険申請件数に注目するかもしれません。
円売りポジションは介入懸念により解消
円は主要通貨の中で引き続き際立った強さを見せました。これは特に片山財務相による発言を中心とした日本当局の最新の為替介入に対する警告を受けて、トレーダーが円のショートポジションを解消したことが背景にあります。
クリスマス休暇で市場の流動性が低下する中、日本当局がこの時期に何らかの行動を取れば、通常以上に市場の変動性が高まる可能性があるため、投資家は極めて慎重な姿勢に転じました。
米株価は上昇、ゴールドは新たな史上最高値を更新、原油は反発を継続
米株式の主要株価指数は、 2年米債券利回りの上昇やFRBの利下げ観測の後退にもかかわらず、昨日も上昇を続けました。S&P500は史上最高値を更新しましたが、これは堅調な米GDPやまずまずのADP雇用統計が、世界最大の経済である米国のパフォーマンスへの期待を刺激した可能性があります。それでも、S&P500の予想株価収益率(PER)が2020年の高水準付近に留まっていることから、2026年にはまとまった調整のリスクが依然として高い状況です。
ニューヨーク証券取引所は、クリスマス休暇のため本日早めに閉場し、明日も終日休場します。
ゴールドとシルバーは上昇基調を継続し、新たな史上最高値を更新しました。一方、原油はベネズエラやロシアからの供給途絶リスクがサポートとなり、回復を進めています。これらの貴金属は、ロシア・ウクライナ戦争が最近激化し、近い将来の停戦の可能性が後退したため、安全資産としての資金流入を集めている可能性があるでしょう。